緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

鮎川信夫の詩集を買った

2011-10-23 00:13:29 | 読書
こんばんは。
今日はあいにくの雨降りでしたが、以外に暖かく、外では久しぶりに秋の
虫がたくさん鳴いていました。
いつも音楽の話なのですが、今回は本の話をしようと思います。
会社の行事や提案活動の褒賞としてもらった図書カードがたまっていたの
で、何か本を買おうという気持ちになりました。
本といっても文庫本のような安い本をたくさん買うのではなく、一生読める
ような格調高い文学書を買うことに決めました。

私は子供の時から文系で理系のものには殆ど興味が湧きませんでした。
中学時代は理科の授業が本当に苦痛でした。理科の先生も理科のできない
生徒は気に入らないらしく、私は出来ない生徒としてよくさらし者にされ
ましたね。

横道にそれましたが、子供の時から本を読むのは好きでした。小学校時代
は学校が終わると日が暮れるまで外で遊ぶ毎日だったのですが、冬になり
雪がふる直前の季節、11月頃かな、に友だちと時々町の図書館に行って
本を読んだり借りたりしました。晩秋の夕暮れの明るいオレンジ色の夕日
が差し込む静かであまり人のいない図書館の風景を今でもはっきりと覚えて
います。

その図書館で借りたのは、ポプラ社から出ていた江戸川乱歩シリーズですね。
夢中になって読みました。

中学時代はあまり文学は読みませんでしたが、高校入試の国語の試験に、
有島武郎の確か「生まれ出づる悩み」か「小さき者へ」のどちらかの抜粋
が出題されていたのをきっかけに、高校に入ってからはずいぶんと文学
を読むようになりましたが、あまり理解できないのに無理して読んでいた
という感じですね。

大学時代は殆ど文学書は読まなくなりましたが、社会人になりたてのころ、
ふと書店で赤と緑で区別された上下本が目に付き、最初の部分を立ち読み
したらなかなかよさそうだったので、買いました。それが村上春樹氏の「
ノルウェイの森」だったんですね。それから村上春樹の本を読みまくりまし
たが、それも20代半ばで終わりました。彼の小説はそれ以降いっさい読んで
いません。

その後はミヒャエル・エンデの本を読んだり、4、5年前には庄野英二氏の
全集を古本で手に入れました。
庄野英二さんの「星の牧場」という本は不朽の名作です。ご存知の方もいる
と思いますが、素晴らしい本です。いつか詳しく紹介したいと思います。

かなり本題から外れてしまいましたが、結局図書カードで買ったのは鮎川
信夫氏の詩集です。





買う前から誰のどの本を買おうと決めていたわけではありません。
とりあえず大きな書店にいって、良さそうなのがあればそれを買おうと
いう気持ちでした。
最初東京の八重洲ブックセンターに行きましたが、この書店はあまり文学
書を置いていないんですね。それで御茶ノ水まで出て東京堂書店に行きました。
そして見つけたのが鮎川信夫氏の本です。
初めて目にする名前でした。
後でインターネットでどんな人なのか調べてみましたが、戦後の現代詩の分野
では一貫して重要な存在だったようです。
本屋で一部を立ち読みしてなかなかいいんじゃないかという感触があった
のと、装丁が布張りで、しかも色が私の好きな緑色だったので、これを買う
ことに決めました。この布張りの緑色は若草色というのかわからないが、
色々な緑色がある中で一番いい色ですね。なんか優しい自然な感じ。

殆ど外見だけで決めて買いましたが、家に帰って早速読んでみたら、一見
平易な内容に見えるにもかかわらず、言わんといていることが非常に難解で
あることに気が付きました。
難しい表現ではないのに、読みとるのに大変苦労する詩ですね。
たぶん深く理解できるようになるまでに一生かかると思います。
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