こんにちは。
もう少しで入学・入社の時期ですね。
私も25年前の今頃は、大学を卒業し、遠く東京へ就職のために出て行こうとしていた
時期です。ものすごく不安でしたね。希望もありましたが、本当に一人で知らない土地
でやっていけるんだろうかという気持ちとの葛藤でした。
また朝早く起きれるんだろうかという別の不安もありましたね。
今日久しぶりにピアノ曲を聴きました。
30代でフランスの作曲家ガブリエル・フォーレのピアノ曲に出会い、フォーレのピアノ
曲にすっかり惹き込まれてしまった私は、最高の演奏を求めてCDを買いまくったこと
がありました。
その過程で、フォーレと同じフランスの作曲家で、フォーレの時代と同じかそれに近い
時代に生きたフランスのピアノ作曲家の曲も聴いてみたいと思うようになりました。
それ以前にもドビュッシーやラベルのピアノ曲はギーゼキングのCDで聴いていたが、
あまり心に残らなかった。何故なんだろう。「月の光」や「亡き王女のためのパバーヌ」
など万人が美しいと感じる曲は別として、それ以外の曲は何度聴いても心に残らなか
った。演奏会などでも多くのピアニストがドビュッシーやラベルの曲を取り上げています
ね。
またサティは初めからつまらないと思っていたし(ロジェのCDは持っていますが)、
どんな曲なんだろうと思って買ったフランシス・プーランクのCDは全く私の感覚に
合わなかった。
しかしベルギーに生まれ、12歳でフランスに移住しパリに没したセザール・フランク
(1822-1890)の曲は違っていた。
フォーレが1845年生まれ、1924年に没しているので、フォーレよりも23歳
上ですね。親と子くらいの年齢差ですね。
12歳でフランスに移住してからパリ音楽院に学び、その後教会オルガニストを長く務め
50歳からパリ音楽院オルガン科教授として一生を送ったようである。
フォーレとフランクとの共通点は共に教会オルガニストを長く務めたことである。
フォーレのピアノの代表作である夜想曲は、J・S・バッハやグレゴリオ聖歌を土台と
したフランスの伝統的教会対位法の影響を受けているといわれている。
フランクの音楽の特徴は聴けばわかりますが、バッハなど古典的音楽形式を基礎に置き
ながらも、1つの主題が他の楽章で繰り返し現れる循環形式や大胆な転調、半音階的
和声進行、ロマン派的、交響曲的手法などを取り入れ、フランク独自の手法を築いたと
言われている。
フランクの音楽は派手さや斬新さはないが、フォーレと同様、バッハの音楽形式の研究、
膨大な教会音楽の演奏の体験から得られた音楽構成の緻密さを感じることができる。
その音楽構成を土台にしてフランク独自の感性を表現している。何度も聴くことにより
味わいを深められるような音楽と言えよう。
フランクのピアノ曲の代表作は次の2曲です。
・前奏曲、コラールとフーガ(1884年)
・前奏曲、アリアと終曲(1887年)
特に前奏曲、コラールとフーガは非常に聴き応えがあります。この曲はお勧めです。
一度聴いて見て下さい。好き嫌いの分かれる曲かもしれませんが、フォーレの好きな
人であればいい曲だと感じるかもしれません。
私が聴いた演奏はフランスのアルフレッド・コルトーによるものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/04/11802feefabd174915c1bbd9cd83afaf.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/90/fa5a46ad80ffc81245d816506ed2a1d0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/d0/19ad13eb6a4a42750e964d8048a82d82.jpg)
このCDはダイソーで確か1枚100円で買ったものです。今売っているかどうか分かり
ませんが、歴史的名演が100円で買えるとは驚きです。
一昔前まで古い音源のCDは有名レーベルから出ているもので1300円、駅のスタンド
の安売りでも1000円であった。
前奏曲、コラールとフーガのコラールに出てくるさざ波のような分散和音が印象的だ。
このフレーズがフーガの最後にも繰り返される。先に述べた循環形式である。
コルトーの演奏は生命力に溢れ、音に力があり、凄い演奏です。
当時の演奏会場での生演奏からの録音と書いてあるから、若干の破綻もあるが、そんな
破綻も全く気にならないところが、歴史的名演奏家のもつ音楽性の強さなのであろう。
先日紹介したチェロのフルニエやギターのゼゴビアも然りである。
フランクのオルガン曲でのお勧めは、
・前奏曲、フーガと変奏曲(1862年)
最晩年に作曲された3つのコラールがオルガン曲の最高傑作といわれているが、初めて
聴くのであればこの曲がいいと思う。
CDはマリー=クレール・アラン(フランスの世界的女流オルガニスト)のものを聴い
た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/24/bc4dee7df4ba97f7fce8681824a0914b.jpg)
このCDもフランクのピアノ曲を聴き始めたころに買ったものであるが、今売っている
かどうか分からない。マイナーな曲のCDは最近、廃盤になることが多いからだ。
あとフランクの有名な曲としては、
・交響曲ニ短調(1888年)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/91/89b27ae49ae4a83e180f146b0140e791.jpg)
上のLPはロリン・マゼール指揮による1961年録音のものです。
それにしても教会オルガン音楽とはどんな曲なんだろう。グレゴリオ聖歌は聴いたこと
がありますが、今度聴いてみたいものだ。
もう少しで入学・入社の時期ですね。
私も25年前の今頃は、大学を卒業し、遠く東京へ就職のために出て行こうとしていた
時期です。ものすごく不安でしたね。希望もありましたが、本当に一人で知らない土地
でやっていけるんだろうかという気持ちとの葛藤でした。
また朝早く起きれるんだろうかという別の不安もありましたね。
今日久しぶりにピアノ曲を聴きました。
30代でフランスの作曲家ガブリエル・フォーレのピアノ曲に出会い、フォーレのピアノ
曲にすっかり惹き込まれてしまった私は、最高の演奏を求めてCDを買いまくったこと
がありました。
その過程で、フォーレと同じフランスの作曲家で、フォーレの時代と同じかそれに近い
時代に生きたフランスのピアノ作曲家の曲も聴いてみたいと思うようになりました。
それ以前にもドビュッシーやラベルのピアノ曲はギーゼキングのCDで聴いていたが、
あまり心に残らなかった。何故なんだろう。「月の光」や「亡き王女のためのパバーヌ」
など万人が美しいと感じる曲は別として、それ以外の曲は何度聴いても心に残らなか
った。演奏会などでも多くのピアニストがドビュッシーやラベルの曲を取り上げています
ね。
またサティは初めからつまらないと思っていたし(ロジェのCDは持っていますが)、
どんな曲なんだろうと思って買ったフランシス・プーランクのCDは全く私の感覚に
合わなかった。
しかしベルギーに生まれ、12歳でフランスに移住しパリに没したセザール・フランク
(1822-1890)の曲は違っていた。
フォーレが1845年生まれ、1924年に没しているので、フォーレよりも23歳
上ですね。親と子くらいの年齢差ですね。
12歳でフランスに移住してからパリ音楽院に学び、その後教会オルガニストを長く務め
50歳からパリ音楽院オルガン科教授として一生を送ったようである。
フォーレとフランクとの共通点は共に教会オルガニストを長く務めたことである。
フォーレのピアノの代表作である夜想曲は、J・S・バッハやグレゴリオ聖歌を土台と
したフランスの伝統的教会対位法の影響を受けているといわれている。
フランクの音楽の特徴は聴けばわかりますが、バッハなど古典的音楽形式を基礎に置き
ながらも、1つの主題が他の楽章で繰り返し現れる循環形式や大胆な転調、半音階的
和声進行、ロマン派的、交響曲的手法などを取り入れ、フランク独自の手法を築いたと
言われている。
フランクの音楽は派手さや斬新さはないが、フォーレと同様、バッハの音楽形式の研究、
膨大な教会音楽の演奏の体験から得られた音楽構成の緻密さを感じることができる。
その音楽構成を土台にしてフランク独自の感性を表現している。何度も聴くことにより
味わいを深められるような音楽と言えよう。
フランクのピアノ曲の代表作は次の2曲です。
・前奏曲、コラールとフーガ(1884年)
・前奏曲、アリアと終曲(1887年)
特に前奏曲、コラールとフーガは非常に聴き応えがあります。この曲はお勧めです。
一度聴いて見て下さい。好き嫌いの分かれる曲かもしれませんが、フォーレの好きな
人であればいい曲だと感じるかもしれません。
私が聴いた演奏はフランスのアルフレッド・コルトーによるものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/04/11802feefabd174915c1bbd9cd83afaf.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/90/fa5a46ad80ffc81245d816506ed2a1d0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/d0/19ad13eb6a4a42750e964d8048a82d82.jpg)
このCDはダイソーで確か1枚100円で買ったものです。今売っているかどうか分かり
ませんが、歴史的名演が100円で買えるとは驚きです。
一昔前まで古い音源のCDは有名レーベルから出ているもので1300円、駅のスタンド
の安売りでも1000円であった。
前奏曲、コラールとフーガのコラールに出てくるさざ波のような分散和音が印象的だ。
このフレーズがフーガの最後にも繰り返される。先に述べた循環形式である。
コルトーの演奏は生命力に溢れ、音に力があり、凄い演奏です。
当時の演奏会場での生演奏からの録音と書いてあるから、若干の破綻もあるが、そんな
破綻も全く気にならないところが、歴史的名演奏家のもつ音楽性の強さなのであろう。
先日紹介したチェロのフルニエやギターのゼゴビアも然りである。
フランクのオルガン曲でのお勧めは、
・前奏曲、フーガと変奏曲(1862年)
最晩年に作曲された3つのコラールがオルガン曲の最高傑作といわれているが、初めて
聴くのであればこの曲がいいと思う。
CDはマリー=クレール・アラン(フランスの世界的女流オルガニスト)のものを聴い
た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/24/bc4dee7df4ba97f7fce8681824a0914b.jpg)
このCDもフランクのピアノ曲を聴き始めたころに買ったものであるが、今売っている
かどうか分からない。マイナーな曲のCDは最近、廃盤になることが多いからだ。
あとフランクの有名な曲としては、
・交響曲ニ短調(1888年)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/91/89b27ae49ae4a83e180f146b0140e791.jpg)
上のLPはロリン・マゼール指揮による1961年録音のものです。
それにしても教会オルガン音楽とはどんな曲なんだろう。グレゴリオ聖歌は聴いたこと
がありますが、今度聴いてみたいものだ。