午後から、冷たい雨が降る。
しとしと。
ぽたぽた。
久々に聞く本格的な雨音が、静かに耳を撫でる。
特記するような事項もなく、
2005年3月23日という名の今日が過ぎようとしている。
一日/一生(一生分の一日)
一日一日の積み重ねが一生。
そんなの当たり前ことだから、
目先に注力する事を優先させて
このことを忘れてしまう。
いや、無意識のうちに、真剣に意識することを避けているのかもしれない。
一生の終わりは「死」だから。
この一日一日の積み重ねの先には
底が見えない暗闇が潜んでいることを、薄々気づいている。
「死」を確実に意識して、日常生活を送るのはプレッシャーが圧し掛かり
自己破滅に追いやられてしまうだろう。
しかし、「いつか自分も死ぬんだ。」ということを己の潜在意識に埋め込む技術は
人間にしか持ち得ない。
その能力を、無駄にはしたくない。
過ぎ行く時間。
本当はもっと大切にしたい。
でも、根本的な方法が分からない。
このままの自分で死にたくないって思う。
「いつか…」「きっと…」が明日への言い訳。
でも、日常の光景を打破する勇気が無い。
一日の終り、布団の中で砂の音が聞こえる。
砂時計の砂が流れ落ちる音。
さらさら。さらさら。
将来や、自分自身への…ぼんやりとした不安、挫折、懐疑、焦り、苛立ち。
そんなモノ達と抱き合って眠りにつく夜。
さらさら。さらさら。
砂の落ちる速度。
昔より、速さを増していっている。
今日も、「2005年3月23日」と言う名の
一生分の一日が、
砂の音色と共に落ちていく。
しとしと。
ぽたぽた。
久々に聞く本格的な雨音が、静かに耳を撫でる。
特記するような事項もなく、
2005年3月23日という名の今日が過ぎようとしている。
一日/一生(一生分の一日)
一日一日の積み重ねが一生。
そんなの当たり前ことだから、
目先に注力する事を優先させて
このことを忘れてしまう。
いや、無意識のうちに、真剣に意識することを避けているのかもしれない。
一生の終わりは「死」だから。
この一日一日の積み重ねの先には
底が見えない暗闇が潜んでいることを、薄々気づいている。
「死」を確実に意識して、日常生活を送るのはプレッシャーが圧し掛かり
自己破滅に追いやられてしまうだろう。
しかし、「いつか自分も死ぬんだ。」ということを己の潜在意識に埋め込む技術は
人間にしか持ち得ない。
その能力を、無駄にはしたくない。
過ぎ行く時間。
本当はもっと大切にしたい。
でも、根本的な方法が分からない。
このままの自分で死にたくないって思う。
「いつか…」「きっと…」が明日への言い訳。
でも、日常の光景を打破する勇気が無い。
一日の終り、布団の中で砂の音が聞こえる。
砂時計の砂が流れ落ちる音。
さらさら。さらさら。
将来や、自分自身への…ぼんやりとした不安、挫折、懐疑、焦り、苛立ち。
そんなモノ達と抱き合って眠りにつく夜。
さらさら。さらさら。
砂の落ちる速度。
昔より、速さを増していっている。
今日も、「2005年3月23日」と言う名の
一生分の一日が、
砂の音色と共に落ちていく。