世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

12年間の片想い

2005年03月30日 01時14分25秒 | Weblog
「愛・地球博」関連のニュースが世間を賑わせている。

万国博覧会→EXPO→TMNのアルバム…ということで、
ただいまTMNっていうか、小室哲哉萌え時期。
ここ数年、私は1年に4回ぐらい「小室哲哉中毒」に陥る。
その前は、毎日中毒だった。

90年代半ばから日向の影武者(?)として暗躍している彼だが、
昔は自らお歌いになられ、そしてアルバムまでお出しになられていた。

歌詞は当時の明るい世相を反映し、
音も当時の流行だったのだろうか「バリバリのテクノです!」といった面持ちだった。

今では聴くことができないメインヴォーカルの彼の声は少し甘め。
母性本能が先天的に皆無の私ですら、
彼の声が耳に触れた途端、母性がムクムク開花するんである。

ちなみに「Digitarian is eating breakfast」というライブビデオまで出していた。
大宮ソニックでお歌いになられるお姿は、まさしく神秘。
「SHOUT!!」って歌っている筈なのに、
どう聴いても「んしゃうッ!!」に聴こえる彼の茶目っ気も、
開花した私の母性本能をゴニョゴニョしてくれる。

同名のアルバムに「NEVER CRY FOR ME」という曲がある。
ミディアムバラードなのだが、歌詞が艶っぽくて素敵。うっふん。

「深き森にしみる 雨の音色に似た
君のささやき声 耳に優しく降る
肌を寄せまどろむ 夜がただいとしい
遠い昔に見た 夢をさがすように…(略)」



ああ。
なんて美しいのでせう!!
端的に言えば、
「別れちゃった彼女の寝言とか、微妙に懐かしくってよぉ~。」
という一文。
それが彼の魔法で…。こ、こんなに美しくなるなんて!!
改めて萌え死んでしまふ。

私と彼の音楽との蜜月時代は、やはり時間が沢山あった大学時代であろう。

時は90年代後半。
彼がプロデューサーとして手掛けたglobe、華原朋美、観月ありさ、安室奈美恵、TRF等がヒットチャートを飾り、納税者番付にもその名を轟かせていた。
「ヒットの仕掛人」として、
音楽業界のみならず日本経済の潤滑油にもなった。

彼の甘い歌声を聴く機会は少なくなったが、
彼のプロデュースする曲の中で、私は彼の思想や躍動を感じていた。
本当に毎日いつも聴いていた。
就職活動で辛かった時期も、
バイトで嫌なことがあった時も、
通学時間に一人でぼんやりする時も、
彼の作り出す「音」が、とにかく傍にあった。
そして彼が紡ぎだす「言葉」の臨場感や、それらを生み出す彼の「想像力」に…恋していた。

ライブで初めて実像を目にしたのは97年のglobeのツアーだった。
遠く離れたステージに佇んでいらっしゃるお姿を拝見し、涙が出たのを覚えている。

幼かった私は、彼への実らぬ恋心を抱え、
報われないことへの失望が募った挙句、彼のことを恨んだこともあった。

でも、どうしても嫌いになれなかった。
大好き。

27年生きていて、こんなに好きになった殿方はいないと思う。

12年間の片想い。

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