世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

スークマ節

2022年02月26日 23時54分21秒 | Weblog
10時に起床。
昨日の葬儀の疲れがどっと出て、目覚めてからも布団からなかなか出られず。
てか、起きたらアンクルジョンとチェジュが枕をジャック、私はいつの間に布団の外に出され、絨毯の上で寝ていたっぽい。
どうも寒いなあ痛いなあと思っていたんだが。うん、腰と背中が痛いぞ。


妹が家の近所に用事があり、帰りに寄ってくれた。
実家からイチゴを預かっていたので渡せた。
妹は私と違い、息子にフルーツサンドなどを作る。
昔から手先が器用なのである。

妹のお土産。
美味しそうなあんバターのパン。
実際、とても美味だった。ちょっとしょっぱさもあり、奥深い風味だった。ありがとう。




妹とはとても気が合い、今日も1時間ほど話した。
昨日の葬儀のことなど、話が尽きない。


夕方、野暮用で渋谷へ。
今日は然程寒くなくて助かった。


久々にハチ公を見た。

数時間前にここで在日ウクライナ人らが抗議集会をしていたらしい。

渋谷駅ハチ公前広場で在日ウクライナ人らが抗議集会


最近のロシア・ウクライナ情勢のニュースを見る度にポーリュシカ・ポーレが脳内で流れる。
KAGAYA作品でも有名なオリガさんのこのバージョンが好き。

青の時代 - ポーリュシカ・ポーレ "Le Vent Vert"~Le Temps Bleu~ ♪ 千住明 featuring ORIGA on vocal




夕食は丸亀製麺で「タル鶏天ぶっかけうどん」をチョイス。

ジューシーな鶏天が4つも乗っている。
特製タルタルソースと柚子皮の香りがたまらない。
濃厚な旨みとさっぱりした味わいを楽しんだ。

昨日まで10数年ぶりに読み返していた「シシリエンヌ」(嶽本野ばら)で、何度も「ぶっかけ」という文字が出てきて(ブルーフィルムの撮影シーン)、サブリミナル効果で選んでしまった…ぶっかけ。



お洒落だなあ。なんてかわいいのだろう。
嗚呼、でももう暫くは野ばら先生を直視できない。
久々に読み返す「シシリエンヌ」が衝撃的すぎた…。


帰宅後、母とLINE通話。
今日、母は3回目のワクチンを打った。私が先般の帰省でネット予約をしたのだ。
今のところ副反応はあまりないらしい。
そして昨日の葬儀の反省会をした。

母「みんな(伯母たち)、亮ちゃんの頭を褒めていたよ」
私「中?外?」
母「外。中なわけないじゃん」
私「髪ね。お金かけているからね」
母「長くてサラサラしているって」

…毒舌な母である。
でも髪を褒められるのはとても嬉しい。一番お金をかけているので。報われる思いだ。


話は実家の庭の鳩の話になり、悲しいお知らせを聞くことに。
私が帰省の際に孵った雛ちゃん2羽が巣から落下して亡くなったそう。
1羽の雛ちゃんは行方不明とのこと。
ショック…。
親鳥がもう雛がいない巣を他の木から眺めている様子を語る母。
残酷な真実を真正面から受け止めると狂いそうになるので、なるべく冷静に、客観的に受け止めながら、母からの話を聞いていた。
亡くなった雛たちの供養として、お香を一本立てた。

誰よりも巣立ちを楽しみにしていた母がかわいそう…。


最後は植木等の「スーダラ節」の話になった。
スーダラ節


昨日、深夜、テレビで「スーダラ節」が流れていたらしい。
母は小学校2年生の時、足尾の町が見下ろせる山に登り、友達と「スーダラ節」を大声で歌ったそう。とても楽しかった、腹がよじれるほど笑ったのを思い出したそうだ。
「子供のころ、大人って立派に見えたけど、あの時歌いながら『大人ってこんなに適当でもいいんだ』って達観したの」
そして
「気付いたら、『スーダラ節』を具現化したような人と結婚していたよ…」
というミナクルなオチまでつけていた。

私「そうだね。パパは飲兵衛だものね。でもね、私もパパの血を半分継いでいるんだよ」
母「いや、亮ちゃんはそんなに飲まないでしょうよ」

私「チョイト一匹の つもりで同居
 いつの間にやら クマだらけ
 気がつきゃ 布団のお外でゴロ寝
 これじゃ身体に いいわきゃないよ
 分っちゃいるけど やめられねぇ」
母「あはは!そうだね。クマさん、増えたものね。でも誰にも迷惑かけていないからいいんじゃないの。パパは…(以下10分続く)」


さあ、今夜もかわいいクマたちと閨タイム。
布団から追い出さないでくれよな!



伯母の葬儀

2022年02月26日 10時41分04秒 | Weblog
昨日は有給休暇をいただき、伯母の葬儀に参列した。
12時過ぎに東鷲宮駅に到着。そう、伯母は東鷲宮に住んでいた。埼玉の中央部だ。
父が運転する車にピックアップされ、葬儀場へ。
伯母と対面。
棺の中の伯母は眠っているように安らかな表情を浮かべていた。

伯母はずっと食道がんと骨髄がんを患っていた。先月、院内感染でコロナになり、軽症ですぐに陰性になった。
食道にステンレスを入れるステントの手術を先々週ぐらいにしたのであるが急変し、2/21に亡くなった。

伯母の息子2人とも久々に会った。
事情があり、次男が喪主。

出棺の際、お花いっぱいに囲まれた伯母は「こんなにいっぱい…!お花に囲まれちゃって顔、埋まっちゃうわね!きゃは!」と笑っているかのようだった。昔喫煙者だったので声が少ししゃがれているのが特徴的だ。
生前の伯母は朗らかでよく笑い、プチ自虐ネタを展開してみんなを笑わせていた。とても優しくて無邪気で、私は怒られたことも不快な目に遭ったこともない。
伯母は小さい頃より運動が得意で、「もし家にお金があったら体育大まで行けたんじゃないだろうか」とは父の談。
若い頃よりいつもジャージ姿だったけれど、スレンダーで姿勢が美しく、若く見えた。

伯母の長男の娘の車で斎場に到着。
彼女はもう30歳に。松嶋菜々子似の美人さんに育っていて感無量。

22年前、伯母の旦那さんが亡くなった際にも来た斎場は多少古くなった感じがするが、なんとなく覚えている。何かの要塞のような武骨で重みのある建物だ。

火葬される前、最後のお別れをする。
炉の扉の左右に長男と次男が立ち、涙、涙。
ドアが閉まる前、父が「お姉さん、ありがとう!」と大きな声で言った。
その声は伯母に届いたのだろうか。

精進落とし。


このお酒(加須の舞)、超美味しい。


暫くすると「結婚しろBBA(伯母3)」が背後に座る長男の娘に接近し、「誰か良い人いないの?早く結婚しなきゃダメ。暴力振るわなくて、優しくて、お酒を飲まない人をね」と説法を始めた。
困惑する長男の娘。
彼女より困惑していたのは、アルコールの飲み過ぎで健康を害した隣に座る長男だった。

どうしてこんな席でこんなことを言うのか。
怒りで震える。
いたたまれず、喫煙所へ。


あれ?あの木、花が咲いている。


煙草を吸い終えた後、近づいてみると梅の花だった。


まるで生前の伯母のような愛くるしさ。伯母からの香典返しだろうか。
青空を背景に咲く梅を見上げながら、伯母がいつもの明るさで今後も見守ってくれることを確信した。

伯母の長男も次男も喫煙者なので、吸っている間、二人とお喋りできた。
小さい頃、宇都宮から東鷲宮の彼らの家に行くのが楽しみだった。東京に近いのでナウいものがたくさんあって蠱惑的だったことを話した。栃木では売っていないなめ猫のキーホルダーをもらったことも。
「利根川挟むと文化が違うよね」と長男。そうそう。そうなのだ。

長男は離婚をしてしまったけれど、次男は独身。今はずっと付き合っている大切な彼女がいるらしい。盛大にのろけられた。ごちそうさま。


1時間半後、伯母はお骨になった。
頭蓋骨の部分がさっき見た梅の花に似たピンク色だった。
2人1組のバディを組み、箸で骨を拾って骨壺へ。
火葬場の職員さんの所作の美しさに見惚れた。

全ての行程を終え、駐車場で解散。
私は再び長男の娘の車に乗る。

その前に、父の兄(3年前に他界)の妻、つまり伯母が「亮子、頑張るのよ。大好きよ」とハグしてきた。
まるでラピュタのドーラおばさんである。
私に旭川産の木彫りのクマをくれたり、この伯母は私を可愛がってくれている。
結婚しろとか言わないので好き。90歳近いが息子も孫も医者なので色々強い。



長男の娘に東鷲宮まで送ってもらう。
東鷲宮駅前にコバトンがいた。



伯母が他界したのでもう東鷲宮には来ないんだろうな。



電車に揺られて東京に戻る。
富士山が見えた。



マンションのドアの前で盛大に塩を浴びる。
喪服を脱いで急いでモスバーガーを食べる。久々に食べたけど美味しい。高いけど。トマト、大きくて感動。


今日は心療内科デー。
シシリエンヌ、読み返し読了。
20代の時に読んだ時以上に感動した。
特に最後の「貴方」の独白に。


今日はあまりかまってあげられなかった吉熊とお喋り。


診察は主に確認。
今日はクマ医師のお腹がぐぅぐぅ鳴っていた。空腹なのだろうか。
ネットで見た、朝から深夜まで昼休み無しでぶっ続けで診察しているクマ医師の噂をふと思い出した。
却って私の方が心配になる、クマ医師。

今日は東鷲宮駅を利用したのだが、ホームドアがないにもかかわらず線路が気にならなかったので自殺願望は薄らいでいるのだということを報告した。
ただ、毎日職場が辛くて、ソラナックスをモリモリ飲んでいることを「ごめんなさい」と謝りながら述べた。
「いいんですよ。飲んじゃってください。気持ちが軽くなりますからね。我慢しないで飲んじゃいましょう」とのこと。
安心した。

日々、上司については疑心暗鬼で「悪口を言っているに違いない」「辞めさせたいと思っているに違いない」と思っていることも報告。
クマ医師は「だってあんなにひどいことをされたりされつつあるんですもの。不信感を抱いて当然です」ときっぱり述べた。
ほんとそれ。
不信感しかない。
何かするたびに「西日が眩しい」って言われるのかと思うと怖くて悲しくなる。


処方変更なし。
マイスリー、ソラナックス、パリエット、防風通聖散、ハルシオン、デパゲン、酸化マグネシウム錠。


嗚呼、疲れた。煙草を吸い、薬を飲んで化粧を落としてすぐに寝た。