世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

聖火リレー

2021年06月27日 23時12分08秒 | Weblog
10時半に起床。
カップラーメンをすすり、煙草を吸いながらぼんやり。
指に汗疱ができはじめたので潰して中の水を絞ってみたりする。
これができ始める=夏到来、という一種の歳時記的なものである。

今日は林真理子先生が聖火リレーで走る日。
山梨の友達が教えてくれて知った。
先週から楽しみにしていた。
ネットでその状況を確認。

聖火ランナー 林真理子さん

五輪に興味がない私だが、真理子先生が走る姿と添えられた文章を読んで胸が熱くなった。
真理子先生のことだからきっと小説かエッセイで今日のことをフィードバックされるだろう。読むのが楽しみだ。

そういえば、この前、父に「小説8050」(林真理子)を送った。父は本が好きである。昔から入浴中も本を読んでいる。書店の新刊コーナーをチェックしているはずだが、年金暮らし故、きっと買うのを躊躇しているのだろうと思って送ったのである。そしたら1日で読破したとのこと。早い!

午後、新宿へ。



住友ビル。
しばらく来ない間にリニューアルされたんだな。就職活動の会社説明会で来た。あと昔、ここの高層階にワインバーがあり、事あるごとに使っていたっけ(今は無い)。


新宿住友ビル33階にある平和祈念展示資料館へ。
「戦争と疫病展」を見に行った。





一言では言い表せないほどの衝撃を受けた。
物言わぬ展示品が、静かに、残酷な時代やそこにいた人々の苦しみや悲しさを証明していた。

抑留されていた人が作ったスプーン。
生きて帰国して好きなものをお腹いっぱい食べたいという願いが込められているとのこと。


ソ連兵に隠れて作った茶碗。



引き揚げ中、赤ちゃんを亡くしたお母さんがおむつで娘に作ったワンピース。
どんな想いで縫ったのだろうか。



黒パンと引き換えに袖を失った外套。






「戦争と疫病」


やはりマスクをしている。







証言者のビデオ解説も見た。
満州 公主嶺から札幌に引き揚げた土屋洸子さんの証言。

壮絶な体験をなさった。
30分以上もあるのだが一瞬も飽きずに見入った。


図書コーナーも充実。
中沢啓治さんの「クロがいた夏」を読んだ。

「はだしのゲン」も全巻揃っていたし、また今度読みに来たい。


嗚呼、前々からこの資料館の存在を知っていたのに、どうして今まで来なかったのだろう。

コロナ禍を生きるヒントを探しに行ったのだけれども、そもそも食べることに困らなくて安穏と生きているだけで幸せなんだなと実感した。
あと、生きる力とは、引き揚げや抑留で身一つで移動した先でも活かせる頭脳を持つことなんだと気付いた。
とても勉強になった。


地下の喫煙所に行く途中、昨日に引き続き、またもやいい感じのお店を発見。


ディッシャーズ 新宿住友ビル店

通常価格860円のハンバーグが390円だとおおおおお?
店先で考えていたら店員さんが笑顔で声を掛けてくれたので気付いたら入店していた。


これは当たり。
ボリューム、味、雰囲気、すべて良し。
860円というと躊躇するけれども…。
また意図的に通りがかってキャンペーンを開催していたら利用したい。
ググってみたら「びっくりドンキー」の新業態のお店らしい。

動く歩道で新宿駅方面へ。



新宿の目に吸い込まれそうになる吉熊。


来週、友人と会うのでお土産を小田急百貨店の菓子売り場でゲット。
そして東口まで歩く。


紀伊國屋書店で衝動買い。
「美女の魔界退治」(林真理子)
聖火リレーで頑張っていた林真理子先生を見て、つい。
商業化した五輪なんてけしからぬ!とよく言われているけど、真理子先生の走りに感動したのだから仕方がない。
沿道での応援はしなかったけれど読者としての応援はしたい。




林真理子先生のお父さんもシベリアに抑留されていた。
たしかエッセイやお母さんをモチーフにした小説「本を読む女」に書かれていた。
今日見た展示に真理子先生のお父さんと関係があるものがあったのかもしれない。