世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

秋の海

2018年10月08日 22時50分58秒 | Weblog
せっかくの三連休(うちの会社は三連休がほとんどない)、少し遠出をしたくなり、いざ鎌倉へ。
海が見たくなったので。


鎌倉で乗り換えて江ノ電に乗る。
その前に西口の喫煙所で一服。あそこはオアシスだ。


長谷駅、到着。

超久々!


普通だったら長谷寺に直行するのだが、今日は海を見に行くのが目的だったので海岸へ。
海風、潮騒が気持ち良い。
海の色が空に続いているよう。
夏にはない柔らかい色彩の海も良い。





貝殻もいっぱい拾った。



朝は曇っていたけど晴れてきてよかった。
海を見ていると、波がモヤモヤした気持ちを沖の方まで運んで行ってくれるような気がする。



海なし県で育ったので海を見ると興奮する。


若い漁師と思しき夫婦が海に出て行った。









波打ち際で、キャッキャする。一人で。いや、吉熊と。


長谷駅を通過し、長谷寺の方まで歩く。
鎌倉オルゴール堂。


店の奥にある高級オルゴールの視聴をするべく、係員の人に案内され、電話ボックスのような一室に入った。
周囲の雑音が遮断される。
なんという濃厚な音色なのだろう。
このオルゴール、ずっと前から欲しかったんだよね。
ドラマ「誰にも言えない」にでてきたやつ。
イタリア象嵌の宝石箱。


パッフェルベルのカノンを聴き、うっとり。
ふと目を開けたら外にいたおばさんたちが
「ぎゃあああああああああ!人間だったの!?ごめんなさい。人形かと思った!!!!!」
と大絶叫。
ごめんね、驚かせてしまったYO!
きっと人形のように生命力がなかったふうに見られていたのだろう・・・。

高価なオルゴールは音が繊細で尚且つ重みがある。
30弁もあると響きが深くなることを知った。
ひとつ勉強になった。
欲しい。欲しすぎる!!!!


旅館 對僊閣
長谷寺の前にある古い旅館。

一度泊まってみたいと思ってから10年ぐらい経つ。


長谷寺。


観音様を拝んで境内一周。
観音様は今日も穏やかな表情を浮かべていた。


ほっこりするお地蔵様。


紫陽花がなくても見どころ満載。
景色もとてもいい。




さっきまであの海岸にいたんだよね。





来る度に、このコたちを案じてしまう。



随分な踏まれようである。大丈夫なのか?


さわり大黒天
撫でる!






このコも来るたびに言いしえぬ表情を見せて和ませてくれる。


もう少ししたら紅葉だね。



ジャパニーズビューティー!






少し歩く。
骨董品店で母が好きな狛犬くんが売られていた。




鎌倉文学館
チケットを買い、少し歩く。石組みのトンネルをくぐる。



鎌倉文学館は洋館。
三島由紀夫の小説「春の雪」の舞台になった。
建物自体も見ごたえがあるのだが展示物もイカしている。

角野栄子さんの「魔女の宅急便」の原稿が展示してあった。
すごく可愛いくて聡明な文字。
角野栄子さんさんは、先日、 国際アンデルセン賞作家賞を受賞した。

下のフロアへ。
今、企画展「鎌倉時代を読む 古典から現代作品まで」をやっている。
澁澤龍彦さんの「ダイダロス」の原稿も展示してあった。


大好きな洋館。
館内は撮影禁止。
窓から見た海がとても美しかった。ステンドグラスも惚れ惚れするほど優美。






江ノ電、混んでいるんだろうなと思い、鎌倉駅まで歩くことにした。
20分ほど歩きつつ、セレクトショップなどを見ながらのんびりと。
暑くもないし寒くもない、ちょうどいい陽気。


六地蔵の前を通過。

付近にあった刑場において処刑された者たちの霊を慰めているらしい。

鎌倉駅に到着。
また西口の公園で一服して休む。
東口に出て、小町通を左折し、記憶をたどりながらミルクホールへ。
今日は寄らず。


以前入店した時も物凄く感動した。
2008年06月22日 ミルクホール

2009年6月14日 鎌倉紫陽花紀行 ~ひょんなこと~



嶽本野ばら先生の「カフェー小品集」の中の「素人仕事の贅沢」の舞台。
作中の「私は素人だからこそ出来る嘘のない仕事の贅沢さを大切にしたいんです」という一文は自分の仕事にマンネリを覚えると必ず思い出し、考えを改める道具にしている。

また小町通をぶらぶらし、鎌倉駅へ。
東京まで1時間。
まさに小旅行にぴったり。

かつてあそこに幕府があったのだなと思うと感慨深い。


帰宅後、焼売を食べながらブログを書く。
崎陽軒の焼売を買い損ねたので近所で買った。




この三連休はとても充実できたという自負がある。
一日目は顔剃りし、二日目は藤田嗣治展に行き、三日目は鎌倉。
もう思い残すことはない。
明日から諦めてまた仕事しよう。