世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

臥薪嘗胆

2015年05月27日 21時51分51秒 | Weblog
副社長のところに書類を持っていったところ、いきなり
「臥薪嘗胆」
と書かれたメモを見せられる。

「おめーよう、これ、何て読むか知ってっか?」
と、彼特有の乱暴な口調で問われた。

「がしんしょうたん、ですよね」
と答えると
「意味は?」
と問われた。


これ、秘書検定のテキストにもそして就職活動の参考書にも記載されていたので覚えている。
後者では、薪の上で苦悶の表情を浮かべながら寝ている男の人のイラストまで描かれてて、インパクト大だった。


「目的を達成するまで我慢することですよね」
と答えると
「おお~そうだ」
と意外そうな顔をされた。

で、何?私、忙しいんだけどな。


「ええっとよう、この『がしんしょうたん』の『ょ』なんだけどよう、パソコンにどうやって入力するのか教えてくれよう」
と、ようよう繰り返す彼に「パラッパラッパーですか?」と逆に質問したい気持ちを抑えつつ、彼に近寄る。彼の頭から漂ってくるポマードの匂いにクラクラしつつ、
「ローマ字入力で『SYO』と入れますと『しょ』になりますよ」
と答えたら、昭和一桁生まれの彼には通じなかったらしく
「あああ??」
とスゴまれた。
怖いわ怖いわ・・・。


「では『LYO』と入れてみてください。そうしますと『ょ』が出てきますでしょ?」
と言うと、彼は
「おおお。なるほど」
と手帳にメモした。
「Lを付ける」
と。シンプルすぎ。ワロタ。

昭和一桁生まれの彼がギャル文字「ァタシ」など乱用しないことを祈る。


今日の夕御飯は餃子。
餃子を食べているときが一番幸せ。


昨日の営業マンのことだけでなく、若干イライラすることが多い。
でも好物で腹を満たすと、イライラが沈静化される。不思議だ。


帰宅後は母と電話でお喋り。
先週、父と出かけた東北旅行のお話がメイン。
色々な写真を見せてくれたが、三沢の海岸の写真に心が惹かれた。マグリットの「大家族」みたいではないか。
いいな~。


恐山も!


大間崎のマグロ丼も凄い。


私が昨年スケジュールの関係で行けなかった太宰治記念館「斜陽館」にも行ったらしい。


その道を挟んだ食堂で父クマパパはしじみラーメン、母ヨーコたんは煮干ラーメンを食したよう。美味しかったとのこと。
煮干ラーメン。


十三湖で捕れたしじみラーメン。


その後彼らは酒田まで足を伸ばし、宇都宮に帰ってきたらしい。
いいな~。また東北に行きたくなってしまった。

子供三人が巣立ち、家も建て直し、ようやく彼らも安らかな老後をエンジョイしているようなので安心。

私が東京で「臥薪嘗胆」できるのも両親が健康だからに違いない。
そう思うと、やはり今はとても幸せなのだ。