世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

映画「ジェーン・エア」

2012年06月24日 23時10分55秒 | Weblog
新宿で映画「ジェーン・エア」を観てきた。



あらすじ: 早くして両親を失い、孤児院でつらい思いをしながら育ったジェーン・エア(ミア・ワシコウスカ)。家庭教師の免許を獲得した彼女は、ソーンフィールド邸に住み込みながら働くことになる。孤児院時代とは打って変わった充足した日々を送っていた彼女は、それまで不在であったソーンフィールド邸の主人ロチェスター(マイケル・ファスベンダー)と出会う。どこか暗くて冷たい雰囲気に包まれた彼と徐々に心を通わせるようになり、恋に落ちてしまうジェーン。しかし、ロチェスターが抱えていた恐ろしい秘密を知ってしまう。


観終えてから、脳内、19世紀前半のスコットランド祭り開催中。
城とかドレスとか。何より、ジェーンの聡明さに学ぶ的点が多かった。

以下、ネタばれあり。




孤児で養育院育ちのジェーン。
当時、女性が唯一働ける職業が家庭教師だった。
頭のよい彼女のリクルート先も、やはり貴族の家庭教師。
そこで主人に見初められる。
その主人っつーのがかなりの肉食系。
合コンで、好みの女の子がいたら、ひたすらガツガツと口説き落とそうと必死な男子、みたいな。

聡明なジェーンはそんな彼をサイボーグさながらの真顔であしらう。
本当は惹かれているのだが。ツンデレ?

ようやく打ち解ける二人。
距離感が急速に縮まる、あのシーン。
甘美で綺麗だった。



ついに結婚!というときに、ねるとん紅鯨団の「ちょっと待った!」コールばりに邪魔が入る。
主人には妻がいるという真実が明らかになり、破談になってしまう。
その妻っつーのは、屋敷に閉じ込められていて、かなりエキセントリック。
屋敷全体がホーンテットマンションばりにやけに不気味なのも、ここでようやく頷ける。


家政婦頭役にはジュディ・デンチ。
たしか「恋に落ちたシェイクスピア」でエリザベス女王を演じていたっけ。
超久々に見た。相変わらず存在感がある。


ハッピーエンドなんだかよく分からなかったが、まあ、あれはあれでいいんじゃないかな。
盲目なのに、好きな人の手を握っただけで相手を特定できる、そのぐらい人に恋したこと…私にはあまりないからよく解らぬが。

どうして観ようかと思ったのか。
それは先日、林真理子先生がブログで本作品を観たと書かれていたから。
しかも劇場も同じで、「嗚呼、先生もここで観たんだ」という感動の方が大きかった。

音楽と映像美と衣装は抜群に良かった。
あの時代の髪型とかドレスとか、もう、超うっとり。

上映中の数時間は日常を忘れさせてくれるという意味では映画らしい映画だった。

吉熊、ジェーンに恋をしてしまったもよう。



映画『ジェーン・エア』予告編






予告で流れていた「ローマ法王の休日」という作品がすげー気になる。
『ローマ法王の休日』予告編