世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

来週に向けて

2012年03月25日 22時29分53秒 | Weblog
昼まで惰眠。嗚呼よく寝た。心療内科医クマ医師は休日にたくさん寝ることを薦めている。たしかに寝るとすっきりする。

夕方池袋にお出掛け。
本当は美術館に行く予定だったのだが駅前にアンデスがいて聞き入っていたら時間が思いの外過ぎていた。…アンデス、すげー。


春物のお洋服を探しにプラプラ。
来月、家族と花見に行くときに着る服と、白のスーツの下に着るカットソーを購入。



販売員さんの接客が素晴らしかった。客の要望を聞き出し、商品を選んでくれるのである。お陰さまで素敵な買い物ができた。
私も元販売員。今また販売員になったら、あんな接客できるんだろうか。いやできない。
そんなことを考えながら歩いていたら、数年前退職された某店長を目撃。
研修時代にお世話になった店長だ。
スレンダーな体に切れ長の目、超直毛のボブヘア。
間違いない。
声を掛けようかと思ったが、買い物中だったので止めた。

入社一年目。
毎月1回、本社に集まり、研修を受けた。
彼女はその講師だった。
昼休み、喫煙組はハイライトを吸う彼女を囲んで色々と話を聞くのが楽しみだった。
「こういうお客さんが来たらどうしたら良いですか?」とか。どんな質問にも彼女は本音で語ってくれた。階段の踊り場に誂えられた灰皿が裏コミュニケーションの場だったのである。研修と言うとあの昼休みのことしか思い出せない。
販売員歴数十年の彼女からするとまだ社会人数ヵ月の私たちは可愛く映ったのかもしれない。


来週、今年もいよいよ新卒たちが入ってくる。
私は新卒を前に個人情報保護法についての講義を行う。
普段日の目を見ない雑用ばかりを担っている私に光が当たる最大のチャンスだ。
絶対に成功させて見せるっ!

気合い一発!

待ってろよ、新卒☆


今日の夕ご飯は「伯爵」のエビドリア。
これ、私と吉熊の大好物。



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「フラガール」

2012年03月25日 12時48分31秒 | Weblog
遅ればせながら「フラガール」をレンタルして観た。
観終えた後、どうしてもと早く観なかったのだろうと後悔をした。
好きな作品は何度も観るクチで、「下妻物語」「雨よりせつなく」「hayabusa back to the earth」は手元に置き、たまに観ている。「フラガール」もその中に入りそうだ。こんなにも完成度の高い作品は本当に久々。減点法をしいても、マイナスする要素が皆無。様々な賞を受賞したことも頷ける。




解説: 昭和40年代、福島県の炭鉱町に誕生した常磐ハワイアンセンターにまつわる実話を基に、フラダンスショーを成功させるために奮闘する人々の姿を描いた感動ドラマ。『69 sixty nine』の李相日監督がメガホンをとり、石炭から石油へと激動する時代を駆け抜けた人々の輝きをダンスを通じて活写する。主演の松雪泰子をはじめ、『花とアリス』の蒼井優や南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代らが魅惑的なフラダンスを披露する。(シネマトゥディ)


まず、まどか先生役の松雪泰子の完璧な美しさは何なのだろう。
どの角度から観ても綺麗!
冒頭の高慢な感じが「白鳥麗子でございます」の麗子役を彷彿とさせた。
ハワイにフラダンスの留学をしていたまどか先生。

そんなまどか先生が、ど素人の炭鉱娘をフラガールにするのだが、その過程が面白かった。
特に小百合役のしずちゃんのおどおどした様子が最高だった。
ショーの前、緊張しすぎていつまでも壁と話していたりするんである。
キャラバン中、落盤事故の知らせを受けて自分の父親が負傷したかもしれないという不安の中、今すぐにでも帰りたいのに無理して、
「躍らせてくんちゃい」
と泣きながら言う表情は息を飲むほどの美しさだった。見直した、しずちゃん。

谷川紀美子役の蒼井優も上手かった。最後のフラダンスのシーンでは鳥肌が立った。よくここまで作り込んだな、と。
紀美子の母親役は富司純子。
半ば家出同然の紀美子のダンスの練習を、そっと覗く富司純子の表情が秀逸。抑えた感情表現なのだけれども、観客にその内情をダイレクトに伝えていた。

炭鉱に見切りをつけてハワイアンセンターに従事する光夫。
台湾から輸入してきたヤシの木に「寒いだろ」と自らのジャンパーを巻くシーンが好き。
たった数秒のシーンだったが、新しい夢(ハワイアンセンターへの希望・期待)に向かって一生懸命な様子は、日本人特有の直向きさの象徴のような気がした。

会社でフラダンスをしている子がいるのだが、その子もこの作品を観てフラダンスを始めたらしい。
分かる気がする。
一つ一つの仕草に意味があり、東京に帰ろうとするまどか先生を駅のホームで引きとめるために紀美子たちがその仕草を用いるシーンが涙をそそった。



私の母方の祖父は戦後、足尾銅山に勤務し、トロッコ電車を走らせていた。
足尾で育った母は昔から足尾のことをよく聞かせてくれる。
作品中、山で落盤事故が起こり、不気味なサイレンが鳴り響くシーンがある。
足尾銅山もそうだったのだろうか、母に聞いてみたらやはりそうだったらしい。
「あのサイレンの後、同じ学校の子のお父さんが亡くなったことを聞いたりしてね…」
と。山の男は死と隣り合わせだったのだ。


地元の生き残りをかけたハワイアンセンター計画。
流れゆく時代の中で「何かを変えたい」と一心不乱に踊り続けるフラガールの姿は、胸を打つものがある。


好きなものが増える瞬間って興奮する。宝物を見つけた感じだ。
観ながら「これは生涯観続ける作品になるぞ、きっと」と心のバロメーターが上がっていく興奮にも似た感覚を「フラガール」は齎してくれた。









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社会科見学

2012年03月25日 01時21分28秒 | Weblog
マイミク・ほし☆殿のマンションで飲み会。
都心の一等地のマンションである。
もうね、共有スペースからして、高級ホテル並みなのである。
「嗚呼、こういう世界もあるんだねえ」
「こういう日常を手に入れたら人生観が変わるよねえ」
「セレブだ…」
とポカーンとしてしまう我々一同。
大人の社会科見学である。




共有スペースにはオブジェとか普通にある。


マンションの前から東京タワーも見える!


とにかく凄かった。


前回同様、経理のO主任と小学校時代からの友達わた、そして今回は後輩女子Cちゃんも参戦。
殿方は、早く来ていて、料理を作っていてくれるという有りがたいシチュエーション。
しかも凄く美味しかった!!


サラダの彩が美しい。
その話の流れで「サラダ記念日」(俵万智)の話になった。
Cちゃんは知らなくて、年代的格差を感じた。
「『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」だYO!


男女11人でワイワイ飲んだ。
初めて会う女子2名とも仲良くなれた。
ちょっとした異業種交流会♪



飲み過ぎて隣の男子の乳を揉みだす私。
鍍金が剥がれて変態丸出しである。
そんなオイラを冷やかに見るわた、O主任、Cちゃん…。

ほし☆殿の細やかな気配りで今夜もフィーバーできた。
ありがとうございます。

そんなほし☆殿の部屋にもお邪魔させていただいた。
なななななんと!
部屋から大都会の夜景を観られるのである。
すげー。毎日観光じゃん!
妄想癖がある私はこういう光景を前にするとついムフフな妄想をしてしまう。
あんなんや、こんなんや…。


首都高やレインボーブリッジが普通に見える部屋って…。
ほし☆殿、凄い…!!!
同世代とは思えない。

帰りの地下鉄にて。
女子4人で反省会。
これが面白くて大爆笑。

O主任とCちゃんと別れ、わたと久々に二人きり。
わたとは25年来の親友である。
出会ったときは互いに汚れなき小学生女子だったのにね。今はこんなんだね…。
と、なぜか「汚れちまった悲しみに」(中原中也)の話になった。
「中也だぜ」
「ははは。中也」
「てか友達かYO!中也」
「いいんじゃね?ちゅーYA!」
というくだりで大爆笑。

嗚呼、楽しかった。
たくさん笑って笑いジワが増えたかもしれない。

それにしても二日連続の飲み会によく耐えたぜ、私の肝臓。
明日はゆっくりしよう。