世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

Bon Voyage!

2012年01月25日 23時57分02秒 | Weblog
心療内科デー。

待合室にて、携帯で話し込んでいる金髪ジャージ女子1名。看護婦さんに注意されても止める気配はない。挙げ句、「お腹すいたー。マックで何か買ってきて」と電話の相手に依頼。数分後、マックの袋を携えて、金髪ジャージ男、登場。彼らはソファーでいちゃいちゃしながらハンバーガーを咀嚼しはじめた。
一気に漂うマック臭!その中で3時間を過ごした自分、偉い。
たしかに長時間の待ち時間で狂おしいほどの空腹になることがあるが、一応大人だもの、公私混同を弁えて我慢している。特に臭いを発するものを病院の待合室で食するその神経は理解に苦しむ。

彼女は私の前に名前を呼ばれた。
嗚呼、これは長期戦になるぞと覚悟した通り、彼女はクマ医師を1時間もジャックした。
閉じた小説をまた開き、読みながら自分の名前を呼ばれるのを待つことに。

ようやく私の名が呼ばれた。
私の目に飛び込んできたのは、疲れきったクマ医師の顔だった。
「どうでしたか?」
から始まるいつもの会話。
週末から月曜日にかけて、生理中のイライラが酷かったことを言及。また、仕事では予算作成が順調に進んでいることと、人間関係が良好だということを報告した。社長と会話をするときは感情を抑制し、なるべく「報連相」に集中してます、というか、したいです、と宣言した。

この心療内科では自ら言ったことが、道しるべになる。クマ医師が具体的に「ああしろ」「こうしろ」と言うのではなく、患者本人に目標設定が委ねられてるのである。
目標設定→実行→だめぽ→「大丈夫!」と励まされる→再び実行→自信がついたお!…ということの繰り返しで、この6年間、私は自分を取り戻せたような気がする。

先日、父に言われたことについては、「自分の幸せを第一に考えてください」とアドバイスされた。
「流せばいいんですよ。自分の幸せは自分でしか決められないし、他の人の幸せが自分の幸せの形とは限りませんよね?」
と断言された。
ごもっとも!!
彼の「~よね?」の疑問形に、いつも「はい」としか言えない。
…言えない雰囲気が漂うのである。これこそ、認知行動療法。
「はい」と言うまで、絶対に妥協しないんである。彼は。


あと、今日の診察で思ったこと。
こんなどんよりとした人生でも、仕事の部分だけは天から降り注ぐ一筋の光のように輝いていることが唯一の救いだ。
仕事があって良かった。
私を必要としてくれる人がいることをもっと大切にしていきたい。
…ということである。


「お大事に」

と送り出された。
こうしてまた私の「2週間」という航海が始まる。
「お大事に」が、「Bon Voyage!」に聞こえる。


処方変更なし
パキシル、マイスリー、防風通聖散、ラベプラゾール

コメント (2)