晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

平岩弓枝 『御宿かわせみ』

2013-03-20 | 日本人作家 は
ここ最近は時代小説ばっかり読んでます。別にイヤなわけでは
ないですが、あれを読んだら次はこれ、というふうになってし
まっておりまして、今回読んだのは『御宿かわせみ』。
ドラマをやってたとき、「おんじゅく」と読むもんだとずっと
思っていたのは、千葉ケンミンの悲しい性。

江戸の大川端、といいますから、今でいうと「リバーシティ」とか
いう高層マンションが建ち並んでるあたりですね、そこにある宿屋
「かわせみ」の女主人、”るい”と、その恋人の神林東吾が主人公
の話で、2人の背景を軽く説明しますと、るいの父親はかつて鬼と
呼ばれた八丁堀の同心で、父が亡くなり、役宅を返上して、宿屋の
女主人になります。
東吾は、与力の兄、通之進と、その妻(東吾の義姉)香苗の世話に
なっています。こちらも父を亡くし、子のいない兄夫婦は家督を弟
にゆずると言っています。

るいと東吾は恋人同士、まだ結婚はしていません。東吾は”足しげく”
「かわせみ」に通い、そこでるい、番頭の嘉助、女中のお吉から、かわ
せみに泊まってる妙な客について聞いて、その客がなにがしかの事件
をおこし、それを東吾と彼の友人で八丁堀の役人、源三郎が解決してい
くのですが、番頭の嘉助という老人はるいの亡父の部下で、いまだに
当時の眼力は衰えていません。

短編になっていまして、いちばん好きな話は「秋の蛍」で、ここ最近、
江戸では旅籠荒らしが多く、その手口も残忍で、どうやら犯人グループ
は人探しをしている様子。
まだ「かわせみ」は被害に遭ってはいませんが、雨の夜に泊まりに来た
老人と娘の客が、どうにも怪しいとにらむ嘉助。
ある日、老人はどこかに出かけます。あとをつける嘉助。そこに娘が
「お父ちゃんが仲間を殺しに出かけた」と・・・
結局老人は捕まるのですが、お沙汰はどのようになるのか。

すでに家の書棚にはシリーズ6巻まで並んでいます。次読むのが楽しみ
です。



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