やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

師走にモントゥーのバッハ

2006-12-01 | 音楽を
    
      

師走に入ってしまひました。

この時期の挨拶は、「まう、換へた?」です。
タイヤの交換です。
暫らくすると、「そろそろ、白いものが落ちてくるな」と天を仰ぎます。
一度降ってしまふと、どうといふことはないのですが、
初雪を境に、気持ちを冬モードに切り替へるためのきっかけを探す時期です。


年々、時間のめぐりが加速してゆきます。
まう、小生のギアなどは、とっくにオーヴァードライヴに入ってゐるのですが、
それでも、まだアクセルを強く踏み込んで坂道を駆け上がってゐるやうです。
何も、好んで時間を早めてゐるつもりもさらさらないのですがー。

モントゥーのバッハを久しぶりに聴きました。

ピエール・モントゥーのバッハのアルバムといふことではなく、
息子クロードの為の選曲のアルバムですが、
小生は、このバッハの管弦楽組曲の2番の演奏がとても好きで、
とてもたをやかな演奏です。
息子のフルートの音色はとても渋く、派手さも少なく、
やはり演奏自体は、”モントゥー爺”の指揮の魅力に負ってゐます。

序曲の、ゆったりとして、かつ堂々とした開始が素晴しく、
弦の低音部がしっかりと腹に響いてきます。
40年以上も前の録音ですから、その時代のスタイルもあるのでせうが、
それをはるかに越して、バッハのもつ、
音楽の大きさと深さを聞くたびに感じさせる演奏です。