rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

第一次世界大戦とコロナ戦争の類似点

2021-07-23 10:57:55 | 社会

20世紀初頭1914年から19年にかけて世界は第一次世界大戦という未曽有の混乱に巻き込まれました。当時の記録を見ると、誰もが平和を希求し、まさか世界中の人達が恨みもないのに5年近くも殺し合いをして7000万人が動員されて非戦闘員を含む1600万人が死亡することになるとは予想もしていませんでした。第一次大戦後の混乱が後の第二次大戦の原因となったことは周知のとおりですが、第二次大戦が一応「ファシズム対民主主義の戦い」という正義の戦争という意義付けが戦後なされたものの、第一次大戦は「一体なぜ戦争をしなければいけないのか」という根源的な問いの答えは出されないまま現在に至ります。私はどうもこの意味不明な第一次大戦なるものが、21世紀初頭の意味不明な「新型コロナ禍(あえて新型コロナ戦争と名付ける)」との類似点が多い様に思い、思いつくままにいくつか纏めてみることにしました。戦(第一次大戦)コ(コロナ戦争)

 

1) 些細な事から世界的戦争に発展する

(戦)ユーゴスラビアの民族主義者の1青年がサラエヴォでオーストリア・ハンガリーの皇位継承者フェルディナンド大公を暗殺したことがきっかけで世界中が戦争に。

(コ)中国武漢の病院で原因不明の新型肺炎が見つかり、地方病かと構えていたら瞬く間に世界中に広がり「パンデミック」になった。

 

2) 意味が理解できないまま全世界が巻き込まれる

(戦)オーストリア・ハンガリーとセルビアの間だけの諍いで済んだはずのものが、平和のために各国で締結していた軍事同盟のために次々と自動的に戦争に参加する国が増加し、世界を二分する戦いに発展。多くの国の国民にとっては命をかける戦争の意義は全くなかった。

(コ)感染力の強いウイルスなのでPCRをすればするほど感染者は多数出現、しかし発症者は一部で発症した患者の数パーセント、合併症のある人や高齢者が重症化するのみで世界経済をひっくり返す全世界への移動制限や全国民に対するロックダウンの必要性や意義は科学的に説明されることはないまま事態が進行。

 

3) 個人の選択が許されない総力戦に発展する

(戦)兵士と銃後の区別がなくなり、女性も兵器工場に動員される「総力戦」が開始された。戦場のみでなく都市への爆撃や輸送船への攻撃による兵糧攻めも普通に。

(コ)with coronaの生活、自粛、マスク、ワクチン接種、ワクチンパスポートへと個人の選択が許されない総力戦であることは明らか。

第一次大戦は人類史上なかった国家をあげての総力戦で女性も兵器製造に駆り出される

 

4) 戦争の意義や戦う事の正統性を誰も答えられない

(戦)誰もが数か月で終わる短期決戦と考えていたが、総力戦で5年も続いた。途中「馬鹿馬鹿しいからやめようぜ」という民の声は無視され、国家指導者は休戦を考えずに戦意を鼓舞し続けた。何故自分の平和な生活を捨てて戦争に行かねばならないのか、誰も答えてくれず、答えられない。

(コ)はじめは数か月で収束すると誰もが予想していたが、戦争は年余にわたり続きそうである。何故コロナを封じ込めないといけないのか、誰も答えられない。何故飲食店が犠牲になるのか、普通に生活していると人類が滅びるのか(滅びない事は明白)誰も答えられない。戦う事の正統性が不明なまま戦いだけが延々と行われ続けている。

1914年のベルギー戦線ではクリスマスに休戦してフランスとドイツの兵士達が一緒に御祝いをして、サッカーの試合まで行われたという。(その際の写真)

 

5) 戦争を早く終結させるためと称して科学を駆使した新兵器が続々登場

(戦)毒ガス、戦車、飛行機といった科学を駆使した新兵器が続々登場。開発者たちは「これで自国の兵士の犠牲が減り、戦争が早く終わる。」と考えたが、単に戦争が悲惨になり、犠牲者が増えるだけであった。

(コ)安い薬を使うと「フェイク」だの「危険」だのと非難される。高い薬や誰も使ったことがない「遺伝子ワクチン」は戦争を早く終わらせるという名目で率先してほぼ強制的に使われる。結果がどうなるかは多分第一次大戦と同じ予感がする。

 

6) 日本の立ち位置はどこか第三者的

(戦)英国と同盟を組んでいた日本はドイツに宣戦布告して中国の青島などを攻撃、動員兵力は80万人で死傷者1970名、(0.2%)、ドイツ・オーストリアは動員二千万人で死傷者920万人(46%)、英仏は動員1570万人、死傷者850万人(54%)、どう見ても日本は傍観者的だった。

(コ)欧米と比較した日本の感染者数、死者数は1/10以下であり、ロックダウンも緩め、ワクチン導入も様子見てから。戦争最前線ではない感じ。

 

7) 革命が転機になるか

(戦)大戦では1917年2月(旧暦)に厭戦気分も手伝ってロシア革命が勃発、実質戦争からロシアが手を引く事になり、一方で米国が参戦してこう着状態であった戦争が動きだし、結局1919年までかかりますが、ヴェルサイユ講和条約で戦争が終わります。

(コ)日本では報じられませんが、欧米ではコロナ戦争への厭戦気分が高まり、ワクチン強制などへのデモや怒りの表明が強まっています。英国「普通の生活」宣言も背景にはこれらの動きがあり、英国やイスラエルは変異株の感染者はワクチン接種者の方が多くなっている現実があります(重傷者は少ない)。米国では共和党優位の州で脱コロナと選挙見直しの動きが強まっていて、ある意味「民衆の意識革命」が起こりつつあるように見えます。時間はかかるでしょうが、日本も様子を見ながらそちらが大勢になれば脱コロナに乗り換えるでしょう。

 

8) 戦後世界は余り幸せでない

(戦)拙い戦後処理は後に「20年の休戦状態」と呼ばれ、大不況やファシズムの台頭を生んで第二次大戦に突入して行きます。未だに続く中東の混乱もこの時の戦後処理に原因があります。

(コ)全世界の人達が既に遺伝子ワクチンを打ってしまい(中国製だけは何故か昔ながらのワクチン)、ワクチンパスポートが生活に必要とされる既成事実ができつつあります。経済のK字回復でも述べた様にグレートリセットはある程度達成されてしまうでしょう。各国で積上った莫大な国家負債は、国民をデジタル経済で管理することでしかマネージできなくなり、いずれベーシックインカムの導入(全国民がデジタル経済管理になる必要)が実現しそうです。いずれにしてもディストピア的であまり幸せな展開ではなさそうに思います。

一部の者が景気回復の恩恵を受けるとするk字回復

 

9) 戦争の最初の犠牲者は真実

(戦)第一次大戦中における報道の乱れはすさまじく、戦後米上院議員のジョンソン氏がギリシャの思想家アイスキュロスの言葉を引用して「戦争の最初の犠牲者は真実だ」と述べたほどでっちあげの報道ばかりであったという。特に連合軍側はドイツ兵が赤ん坊を投げ上げて銃剣で刺し殺して食べたとか(同じフレーズは第二次大戦の日本兵にも使われた)敵への憎しみを増し、味方の優勢を説く虚報がメディアで汎用された由です。

(コ)新型コロナウイルスの起源を巡るファウチ氏や中国の嘘の付き合い、科学を名乗りながら不確かな科学的情報について一方的な見方のみ発信し、都合が悪い反論はまともな科学者の物であっても圧殺するメディアやビッグテックの対応は正に「戦争における真実が犠牲になる姿」そのものです。


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9 コメント

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ほとんどの日本人が考えない第一次世界大戦 (宗純)
2021-07-27 09:15:00
マクロン大統領やメルケル首相、ジョンソン首相など欧米では去年初めごろから新型コロナウイルスで「戦争だ」と叫んでいたが、何故か日本人だけは例外で戦争とコロナの類似点に言及していない。
ましてや第一次世界大戦との類似点に気が付いている人などゼロですよ。
1941年12月の太平洋戦争の開戦とコロナ禍のオリンピック開催の類似点とか、あるいは第二次世界大戦の敗戦との類似点は多くの人々が指摘してるが、第一次世界大戦の方は盲点みたいに話。誰も気が付かないのか、それとも何かのタブーなのかは不明だが、誰も触れない。その意味では今回の記事は画期的。素晴らしい論考です。
確かにWW1での人的被害の小ささが原因だと思うが、文化的に見ると年の暮れのベートーベン第九の大さわぎの元は、徳島の坂東捕虜収容所のドイツ兵が起源なのです。そもそも第一次世界大戦の後遺症として起きたのが第二次世界大戦の悲劇なのですから一体構造。WW1を理解しない限り決して第二次世界大戦の真実も見えてこない。
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始まりもどこか不自然 (rakitarou)
2021-07-27 10:07:13
宗純さんコメントありがとうございます。不確かな事が多くて敢えて記載しなかったのですが、大戦のきっかけとなった皇太子暗殺も「無理やり皇帝が紛争地に視察に命令で行かせた」「オープンカーで通るルートが予め公開され、爆弾も複数仕掛けられていた」とか余りに不自然な要素が多数あります。コロナも2019年10月にゲイツ財団がパンデミックの予行演習「イベント201」を主催して、その参加者が中国武漢で初めにロックダウンなどの対応を指揮した高福氏だったりと不自然な謎といえる所が多いのです。
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Unknown (河太郎)
2021-07-27 14:59:14
先生こんにちわ。
やはり先生は科学的な視点なのだと感想です。
「20世紀は第一次世界大戦とロシア革命から始まる」といのは「世界史の常識」であり、そこに「スペイン風邪の影響」がSARS&鳥インフルエンザいらい、注目されてきました。
にも関わらず、この類似点が死角となっている。
理由は解りませんが、ようするに報道って(基本的に)文系の仕事だからでないですか?
科学的に考えれば、先生の記事のような疑いを持つのが当然なのですが、死角になってる!
何らかの意図が働いているか、無意識に無視しているか。

実は国家間紛争をシミュレートした戦略ゲームがあり、
You Tubeで見かけるのですが。
その多く……その分野で多くの視聴者・登録者を持つゲーム実況中継ユーチューバーは、だいたい二次大戦てはなく、一次大戦をゲーム始発点にしているんですね。
人気ある実況中継者ほど、戦間期を重視し、その震源を一次大戦以前に求めています。
何回も「歴史改変ゲーム」をするうちに、ゲーム者なりに、
ある種のパターン認識に目覚めるからではと、私はかんじてるんです。
歴史学も、もう文献だけで片付けられる時代は終わっていますから。世界的ベストセラーだった「鉄・武器・病原体」でしたか…あれの著者は鳥類学者でしたね。
巨視的な視野で文明を測るには、文献中心の文系では足らないのだと思います(あくまで私見ですが)。
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歴史のメインプレイヤー (rakitarou)
2021-07-27 16:45:32
それぞれの時代の覇権国を見ていると歴史のメインプレイヤーたるには数々の悪辣な事を平気で行えるようでないと無理なようです。河太郎さんが仰るように国家戦略を歴史のメインプレイヤーとしてシミュレートするにはかなり大胆な悪だくみが必要なのだと思います。だから第一次大戦まで遡るのかもしれませんね。
日本の様なお人よしの状態では周りを見ながら後をついてゆく位で丁度良いのであり、メインプレイヤーになった途端に袋叩きになった上「悪者」にまでされてしまうのでしょう。
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戦後処理 (sekko)
2021-07-28 16:44:17
興味深く読みました。

これに第一次世界大戦の戦後処理と、その後、より狂暴?に変異したドイツ軍に「過剰対応」しないようにと英仏らがスルーしていたせいで、次の「爆発」を招いたことを加えて、「次の新型ウィルス」のことを考えると怖くなります。

ウィルスゼロとか最強のワクチンとか言っているうちに、この「コロナ禍」が終わった時にしかるべき反省や戦後処理がなされないなら、次の「新型ウィルス」に立ち向かえるのかどうか、心配になり、過去記事を読んで考えさせられました。
ご参考に。
https://spinou.exblog.jp/30063344/
https://spinou.exblog.jp/29743317/
https://spinou.exblog.jp/25329579/
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不合理な手段 (rakitarou)
2021-07-28 17:54:54
sekkoさんコメントありがとうございます。
「テロとの戦い」が不毛で勝利がないのは、テロを起こす原因となっている格差や収奪の解消を手段とせず、「暴力によるテロの抑え込み」を手段としている所が「決定的な誤り」と考えます。
「ウイルスとの戦い」がウイルスとの共存や宿主側の自然な慣れを手段とせず、消毒やワクチンによる「力による抑え込み」を手段としている所が「テロとの戦い」と同じ様に、不毛な戦いの延長と戦いの過激化を産む結果しかない事に早く気づくべきだと痛感します。
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日本の第一次大戦本番はシベリア出兵敗戦! (ローレライ)
2021-07-29 18:56:56
ドイツに勝って戦争を甘く見た結果、日本ハ甲田山の死の行軍の結果を無視してシベリア出兵して敗戦したがその記憶はすぐ忘れて中國アメリカと開戦する!
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ソ連への侵略 (rakitarou)
2021-07-30 07:07:23
ローレライさん コメントありがとうございます。
日本ではシベリア出兵は殆ど顧みられませんが、大義名分となったチェコ兵救出までは欧米の支援も得られていたのにその後も居残った事で今でもロシアからは日本による侵略の歴史に数えられていますね。日本では困窮する国民による米騒動なども起こり、しっかりした出口戦略を設けない日本のいい加減さがその後も影響したと私も思います。
返信する
Unknown (河太郎)
2021-08-02 02:27:41
シベリア出兵…これから書くのは事実に基づく邪推です。
コルチャーク提督(だったかな?)のロマノフ王朝の財宝列車はたしかチタに運ばれる途中で、イルクーツクだかの操車場で消えてるんですね。
この時にロマノフ朝の黄金500トンが消えてます。
それで、回収に赴いたのが、当時の陸軍参謀本副長だった田中義一の子分の子分の本庄大佐率いる本庄支隊。
プーチンは彼らが奪ったと今も返還保証を要求してます。
でも本庄支隊はたしか2個中隊からの選抜で、最大兵力でも140人くらい。既に操作場で赤軍の先遣隊と交戦してますから、500トンの積み込みしていたら、包囲殲滅されてしまいます。持ち出せても数トンでしょう。
では日本がロマノフ財宝を手に入れてないかと言うと、
実はエカテリーナ二世から蓄えられてきたダイヤモンドを、積んだ貨車が存在していた。
このダイヤモンドは金塊の10倍の資産らしいが。ダイヤモンドはかさばりませんからね。数百袋に入れられていたが、まとめてもトラック1台に余裕で運べます。
これを略奪した説があります。
それで、大元の田中義一が下野して、政界にデビューする時に現在価格で10億円くらいの政治資金をバラまいていたのですが。この出元を陸軍主計局に疑われます、
この段階では、出兵の機密費の着服を疑われてました。
それで、当時の東京地検の鬼検事が担当するのですが、
起訴の数日前に蒲田駅〜太田間の線路で、不審死してます。そして遺体は陸軍病院へ運ばれ、検死をろくにせずに翌日に火葬されています。
その後、本庄大佐らは関東軍の幹部に出世して、田中義一は政治家として内閣まで持つのですが、本庄大佐の派遣に伴った者は全て満州国や関東軍で重鎮になってます。 つまりは満州国建国の資金に流用された説がある。     
しかも出兵の後に、何故か日本の外貨準備高が数倍に膨れ上がっているのです。8年に及ぶ戦争の失敗の後でです!

それで、その残りなのですが、大東亜戦争の末期に美幌基地へ運ばれた都市伝説があります。埋蔵金として地下壕へ埋められてるて都市伝説が産まれた!  
美幌基地は教育委員会と道知事の許可されて、その地下壕の探索するのてますが出てきませんてました。 
これについては、長野や横須賀や東京に地下壕が存在するので、戦後の北海道統治の帰趨が、どつなるか解らない時期に、北海道に運ばれたというは嘘だと思う。 

では、ロマノフのダイヤモンドが本当に残らなかったかと、いうと、さて……ここからは私の妄説なのですが。
アメリカの駐留基地(摂取)に秘匿され、利用されたと思うのです。 
何に?

一言で言うとアメリカの電子技術の開発資金に。

実は1968年に、ソ連の原潜が太平洋真ん中の水深6000㍍ノ海底に沈むのですが、これを5億〜10億ドルを用いて、 
CIAと海軍がサルベージに成功してるのです。   
1ドル360円の固定相場制時代の5〜10億ドルでです。
  
海底探索は(当時のテクノロジーでは宇宙開発より金ががかかりました。)、先ずソナーで海底を探索した上で、
その反響音をフォログラムに3D化する必要ありました。  
それと未開発のGPS技術も。 
ろくなCG技術も無かった時代ですから
 
ハワード・ヒューズが支援して、世界最大で最先端の電子テクノロジーを積んだサルベージ船ハワード・エクスプローラー号が建造され、6年に渡るサルベージ作戦ジェニファー計画が発動します。
最低でも5億ドル〜10億ドルがかかったとれます。    
1ドル360円の固定相場制の時代にです。
そして1974年の8月にサルベージに成功します。
  
この結果、アメリカはソ連の核や暗号や原潜技術、ミサイル誘導技術、エトセトラを入手するのですが、それがSALTを有利にする訳です。
何よりも、この作戦でGPS技術や、レーダー反射をCGで解析したり、宇宙開発や、現在の軍事技術とくに電子的な軍事技術を大幅に躍進させるのです。
深海での作業は実は、電波や水圧の問題で宇宙開発より困難だとされてます。
NASAの頑張りではなく、実はこの海底サルベージ作戦で、逆に宇宙技術が発展したと私は思うているのですね。
そして、その資金は6年間も秘匿する為に莫大でした。
まさに闇の金でした。
ハワード・ヒューズの援助なんざ焼け石に水です。
  
では、その資金源は何だったのか??!
シベリア出兵で日本軍が得たロマノフのダイヤモンド(金塊500トンの10倍の価値があったとされる!)
これが田中義一内閣の資金源となり、さらに満州国の軍資金となり、 
残りが日本本土に運ばれ、敗戦後、接収した在日米軍基地に隠匿され、アメリカに運び出され隠匿された。
やがてソ連の最新原潜に関わる情報を得るという「大義名分」を得て、深海6000メートルからのサルベージに使われた。 

それが電子技術などの発展に用いられた。
  
つまりはシベリア出兵からのダイヤモンド(金塊500トンの十倍の価値)が、アメリカの技術革新に使われ、現在に至ると。   
実はこの時期は作家のフレミングが「007ダイヤモンドよ永遠に」を執筆した時期に重なります。
この作品はデ・ヴィアスによるダイヤモンド価格の支配が崩れ始めた時期です。
007は国益の為にダイヤ密輸組織に挑むという小説なのですが……(フレミングは戦中、戦略情報局でカナダで訓練されてました)
しかしシェラネオダやオーストラリアなどのダイヤ鉱区は未だ開発されておらず、ソ連からのダイヤモンド輸出もコソコソと東独→西独でやられていた時代です。  
(両国には関税がほぼ無く、共産圏と西側の貿易の抜け道になっていました) 
そして南アのデ・ヴィアスのダイヤモン流通支配が崩れる要因は、未だ対抗馬となる国(鉱区)が出てきていない時期なのです。
荒唐無稽なスパイ活劇で、ギャング団の密売と描いたのは、 密売の 張本人がアメリカのソ連原潜サルベージ作戦の資金源だったとしたら?
フォーサイスが「オデッサ・ファイル」で、 バチカンや赤十字によるナチス幹部の南米逃走への関与を描けなかったように。
アメリカの仕業と書けなかったのではないかと。 

結論から言うと、シベリア出兵で日本が得たダイヤモンドが、満州国に使われ、その残りが戦後、
サルベージ作戦に用いられたと。
それが軍事情報だけでなく、レーダーとCG技術(フォログラフ利用ですが、最初のCGと言えるかと)の合体や、その結果としての宇宙技術の発展に使われたと言うのが私の妄想です。
でも、福島隆彦氏の著作や、彼が絶賛した本や、当時の諜報の話をシャッフルして、そこから考えると、
ロマノフのダイヤモンドは、そういう風にアメリカに消えたと考えるのが疑われるのですね。長文失礼しました。  
では。
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