Fairey Gannet Trumpeter 1/72 「かつお鳥」の異名を持つイギリスの1955年採用、早期東西冷戦期に活躍した対戦哨戒機です。緩い逆ガル翼に太い胴体、ターボプロップ作動の2重反転プロペラと特徴的な外形で、最も不格好な飛行機にランク付けされることもあります。ドイツ空軍博物館で実機を見た時からなんか気になる機体で、いつかプラモデルで作ってみたいと思っていました。トランぺッターはマカオに本社のある中国の模型会社ですが、日本製のタミヤ、ハセガワに負けない質の良いモデルを送り出していると思います。Revellからも出されていてOEMかも知れないのですが、作りたかった西ドイツ海軍のマーキングも付いていたのでそちらで作成しました。
gatowにあるドイツ空軍博物館の屋外で展示されていたガネットの実機 訪れた際に撮影したものです。 非常に特徴のある姿をしていました。
機体に比して小さめのプロペラで、これで飛べるのかと不思議でしたが、You-tubeでは飛んでいる動画も見れてなかなか興味深いです。ターボプロップを積んでいるのはYS-11とか当時の流行もあったのでしょうが、ピストンエンジンの複雑な機構が要らず、小さなジェットエンジンで高出力が得られるということでこの手の機体には重宝されたものと思います。今もヘリコプターの殆どや軍艦もジェットエンジンでタービンを回す機構が多いのはこの理由だと思います。ターボプロップはジェットエンジン出力の殆どはプロペラの回転に使われて、排気で得られる水力は10%程度とされていますが、このGannetも胴体中央からの排気は推力としての効果はなさそうです。むしろ片方のエンジンを止めて省エネ飛行を可能にしたと説明されています。以降のジェットエンジンは現在の旅客機などに使われるターボファン型の排気で主に推力を得るタイプに進化して行きました。
Trumpeter 1/72 Fairey Gannet
ドイツ空軍博物館に展示されていたものは下面白か淡いスカイブルーに明灰白色の塗装だったのですが、今回作ったイギリス海軍のようなダックエッググリーンとダークシーグレイの塗装の物もあったようです。モデルはなかなか機体の特徴が出た出来映えと思いました。
これが対潜哨戒機?
地上攻撃機とかではなく?
私が10代の時にすでにP3Cは配備されて効果を出してましたから……なにか全然にシルエットと風貌が合わないのです。
対潜哨戒機のイメージとですが。
私にはベトナム戦争あたりで用いられていた、ナパームと誘導弾を搭載したレシプロ地上攻撃機に見えるのですが。