rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

体験的くるま論 プジョー407SW

2008-05-01 00:16:18 | くるま
体験的くるま論 プジョー407SW

ベンツVクラスに7年乗って、子供も大きくなってそろそろ自分が安楽に乗れる車がよいと思っていた時に見つけた車である。大きな車だけれど後席は車体の割には狭い。天井はプジョー得意のガラス張りパノラミックルーフだから解放感はあるけれど外が見えなければ低くて圧迫感がある。要はスポーツカー的に運転手が主人公の車であると思って良い。

そのような心構えで乗るととても快適であり、日本での最上位機種だけあって装備は値段の割にはよく整っていてベンツやBMWより割安感がある。低いシルエットと長いノーズ、プジョー特有のつり目のヘッドライトは遠くから見ても存在感があるけれどドイツ車のような強い自己主張がなくさりげなくおしゃれな感じがとても良い。プジョーはセレブな女性に人気があるというのも分る気がする。走りはプジョー特有という「猫足」的なもので出足はややゆっくりだけれど加速がついてくるとぐいっと早くなる、コーナリングの重心移動も滑らかである。下半身の骨格はしっかりしているけどスプリングが柔らかいと言った感じだろうか。2300ccのサイレントシャフト付きエンジンは力強くはないけれど静かで大人の走りには十分、ロードノイズも少なく日本向けのパイオニア純正のカーナビとステレオは音も良くて、冬はベンチヒーターが暖かく疲れた仕事の帰りなど何回か途中で眠りそうになって困った。

<プジョー407への苦言>
眠くならないように飲み物が必要なことがあり、カップホルダーは必要。ブレーキなどの汚れがホイルにやや付きやすい。まあホイルクリーナで洗えばすぐきれいにはなるが。DVD本体がリアの荷室にある、わざわざそこにCDやDVDをセットして使うことは殆どない。

<2万キロ走った感想>
故障が多いという噂もあったが、2万キロ乗ってもスモールランプが切れた程度で全く問題なし。通勤距離がやや長い事もあるがリッター9.5から10キロの燃費をキープできました。空調やオーディオも質は問題ない。シートも硬からず座り心地は長時間のドライブにも支障がない。これはベンツV230のアップライトなシートよりも○である。横幅があってノーズが長いけれど視界は良く、車幅感覚に慣れてしまえば擦る事もないと思う。運転はしやすい車である。ギアはマニュアル的に自分で変えながら運転することも可能ですが、少しは燃費が上がるかと試したものの殆ど変わらず、結局Dレンジに入れたまま走るのが最も楽ということが分りました。まあこの手の車は細かい事を気にせずに堂々と王道を走るのがよい車です。間違っても片側2車線の道路を右に左に細かく車線変更しながら1-2台ずつ抜いてゆくようなしみったれた恥ずかしい走りをする車ではありません。

<隠れた魅力>
パリの街中で見た407はやはりおしゃれなパリの町並みに合っていて良い感じでした。ヨーロッパではディーゼル車が多く、407も1600ccのターボディーゼルで良く走っていたようです。是非407のタクシーに乗りたかったのですが機会がなく乗れませんでした。他車種のディーゼルタクシーに乗った感じでは昔のディーゼル車ほどうるさい感じもなく快適だったと思います。ガソリン高騰の折、日本でもディーゼルを売り出してみてはどうかと思います。

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