rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

オリジナルの新型コロナパンデミックは既に終息

2021-08-13 22:18:13 | 医療

日本はデルタ株と呼ばれるインド発祥の新型コロナ変異種が猛威を奮っており、ワクチン2回接種者も普通に感染し、当初、日本人は感染しにくいと言われていた新型コロナもHLA-A24という日本人に多い組織適合抗原の予防効果(ファクターX)がデルタ株には効かない事が明らかになった事でアジア・日本も欧州並みの患者増加が懸念されています。

100万人あたりの感染者数は、現在日本はインドよりも多い。ワクチン先進国で3回目ワクチンも打っているイスラエルは爆増中

 

以下にアゴラ(加藤完司氏の記事)から引用します。

(引用開始)

まず免疫に仕組みから。ヒトの免疫には自然免疫と獲得免疫があり、獲得免疫応答のひとつが細胞性免疫で、キラーT細胞とヘルパーT細胞が感染細胞を殺す役割等を担う。(東大医科学研究所の佐藤博士らの)研究により、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の一部が、「HLA-A24」という日本人に多く見られる型の細胞性免疫によってきわめて強く認識されるということが、免疫学実験によって実証された。すなわち、新型コロナウイルスの侵入に対して「HLA-A24」がそれを認識、細胞性免疫機構に働きかけてウイルスを攻撃する。日本人が新型コロナに感染しにくい理由を、ファクターXとか自然免疫とか呼んできたが、実態は「HLA-A24」だった。

次にいくつかの変異株に対する反応。変異株とはスパイクタンパク質のRNAの構造に生じたわずかな違いで「インド株」と「カリフォルニア株」ではL452R変異と呼ばれる変異である。具体的にはヌクレオチドの一部のアミノ酸のL(ロイシン)がR(アルギニン)に変わっただけ。このL452R変異が、更なる免疫学実験によりHLA-A24による細胞性免疫から逃避することを実証された。これはインド株が細胞性免疫から逃避することを実証した世界で初めての成果だそうだ。

一言で言えば、インド株に対しては日本人の自然免疫は無効であることが証明され、もはや日本人は免疫に関し昨年までの欧米人と同じレベルになった、ということである。これが現在の第五波において、欧米諸国と同じ感染レベルで感染者が増えている背景である。

さらに、L452R変異は、「HLA-A24」から逃避するのみならず、コロナウイルスの感染部位である肺胞に多数存在する感染受容体ACE2への結合性を高め、ウイルスの膜融合活性を高めることによってウイルスの感染力を増強させることも明らかになった。

(引用終了)

上記から言える事は既に世界で流行している新型コロナ感染症は昨年春武漢を発祥とされて流行し、パンデミック宣言が出されたオリジナル新型コロナとは性質が別物という事です。

以下の図で現在流行している各国のコロナはオリジナルの新型コロナでは既になく、オリジナルは今年の春にほぼ収束した事が理解できると思います。一つの型が収束して感染者の数が減っている期間が短いから同じ感染症が流行し続けている様に見え、パンデミック終息宣言が出せずにいるのだと思います。数か月感染者が途絶えて季節的に別の株の感染が増加する流行り方であれば解りやすいのでしょうが。

各国で2021年8月9日時点で分離されるコロナの型(デルタが殆どでオリジナル=otherはほぼゼロ)   日本で分離されるコロナの型(otherはほぼゼロ)

 

大きな括りで新型コロナだが

毎年冬に流行する季節性インフルエンザは大きな括りでABCに分かれ、毎年ABが流行しますが、型が異なり、コロンビアとか香港とか株の名前が付けられています。それに合わせてワクチンも毎年異なる種類が作られます。コロナウイルスも旧来からある4種類の風邪ウイルスHCoV-NL63、HCoV-OC43、HCoV-HKU1、HCoV-229Eを総称して「旧型コロナ(common HCoV)」、季節に関係なく変異しながら新しい株となって流行している現在のコロナを「新型コロナ」と総称して、インフルエンザのA型B型の様な括りで呼べばよいと思います。つまり、現在の流行を第5波などと呼ばず、デルタ型の第一波と考える方が正しい。そうすれば昨年作られたコロナワクチンという「昨年のインフルワクチンを今年打つ」様な真似はしなくなるでしょうし、新型コロナを季節性インフルと同じ第5類感染症に変えて、保険診療にした上で、イベルメクチンや新規薬剤をどの医療機関でも早期から使える様に変更する方が実臨床に役立つと考えるようになるでしょう。これだけ変異を繰り返して強力な株が出現するということは、今後数年は、新型コロナは変異を続けながら季節に関わらず流行が続くと考える方が科学的です。重症化率、致死率は幸いずっと同じで低いままですから、症状のある人を全ての医療機関で検査、診療し、重症化する人を中核病院で治療する態勢を取れば「現在の様な保健所で全例管理した上で限られた医療機関のみで対応」という枠を外す事で医療崩壊を防ぐ事ができます。薄々もう国民全てが気付いて実践している様に、英国同様、普通に感染に気を付けて暮らす生活に戻り、緊急事態宣言はもう止めるのが正しい対応と言えるでしょう。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする