rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

金の切れ目が医療の切れ目

2010-11-12 18:59:02 | 政治
「千円で治して」…お金足りず治療中断も 医療機関調査(朝日新聞) - goo ニュース

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これが二ユースになると言う事は、金銭の有無にかかわらず日本では誰でも最高の医療が受けられるということが常識となっていた、ということでしょうか。そうであるならば戦後の日本は人類発祥以来古今東西誰もなしえなかった理想郷を造っていたということになりますね。なぜそのような理想郷で毎年3万人も自殺者が出るのでしょうか。

ともあれ、医療費が払えないから投薬や検査或いは医療そのものを希望いないという人はここ数年確実に増加しています。医療費が払えなくても福祉を活用すれば本当に必要な医療ならば受ける事ができます。しかし入院すると派遣を切られてしまうとか、会社を解雇されるからという理由で入院治療を拒む真面目な方がいることも確かです。完全に生活保護者になってしまうと種々の制約はありますが、医療費は全て無料になるので、時には過剰と思われるほど医療を受けている人や、逆に医療者側の方で確実に医療費を回収できる生保の方を悪用して過剰診療で医療費を稼いでいる事例(これは犯罪)があったりします。

共産主義国家中国も医療費は高く(保健制度はない)、民間の怪しげな医療や薬剤が氾濫しているのが現状で、日本を模範とした米国の新医療制度も社会主義だと反発を受けて実現しそうにありません。日本と医療制度が似ている欧州の諸国ではやはり医療福祉予算が高騰しているため、税収を増やしたり、軍事費を削減したりしているようです。(英国は25-40%カットで空母をフランスと共用する案が出ているとか、ドイツも徴兵制を止めて25万の軍隊を16万人に減らす予定、NATOはいずれアフガンから撤退と)。

私は超高齢者には金のかかる最新医療よりは心安らかに死を迎えられる医療の方が必要だろうと思いますが、まだ未来がある若年、中年の人達にはお金のかかる医療も公的資金で受けられるようにしてあげるべきだろうと思いますし、そのために増税も良いのではないかと考えます。少なくとも入院したら会社をクビになるような事態は避けられるように法改正する(或いは法に実現性を持たせる)べきだと思います。
コメント
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