『球場ラヴァーズ』の第3巻を読む。昨年秋のドラフト会議から日本シリーズ,そして東日本大震災によるプロ野球開幕の延期までがカバーされている。大震災の直前,今年こそカープは優勝すると「断言する」基町勝子の姿に,その後の展開をすでに経験したわれわれは,背筋を伸ばさざるを得ない。
集団で誰も想像できない未来に向かっている
それが開幕
人も自分も戦う前に決めちゃうのはやめやめ!
毎年本気で信じて始めるの いいでしょ?
開幕以降のカープの大進撃がいかに彼女たちを喜ばせたかは,第4巻で描かれることだろう。そして交流戦・・・数年ぶりの貯金をすべて吐き出し,「いつもの」借金生活に入った現在の姿に,勝子たちが何を語るのか。失望や怒りを一度は吐露しつつも,いつものように前向きなことばが出てくると思う。
勝つことが約束された者しか応援しないというのは,つまらないことだ。起きそうにないことが起きたときほど,快楽の度合いが大きい。交流戦までの戦いは,少なくともここ十年近くの範囲では進歩であった。そうして一歩一歩前へ進んでいくしかない。どのみちファンを辞めることはないのだから。
第4巻が楽しみだ・・・。
集団で誰も想像できない未来に向かっている
それが開幕
人も自分も戦う前に決めちゃうのはやめやめ!
毎年本気で信じて始めるの いいでしょ?
球場ラヴァーズ 3巻 (ヤングキングコミックス) | |
石田敦子 | |
少年画報社 |
開幕以降のカープの大進撃がいかに彼女たちを喜ばせたかは,第4巻で描かれることだろう。そして交流戦・・・数年ぶりの貯金をすべて吐き出し,「いつもの」借金生活に入った現在の姿に,勝子たちが何を語るのか。失望や怒りを一度は吐露しつつも,いつものように前向きなことばが出てくると思う。
勝つことが約束された者しか応援しないというのは,つまらないことだ。起きそうにないことが起きたときほど,快楽の度合いが大きい。交流戦までの戦いは,少なくともここ十年近くの範囲では進歩であった。そうして一歩一歩前へ進んでいくしかない。どのみちファンを辞めることはないのだから。
第4巻が楽しみだ・・・。