Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

「球場ラヴァーズ」に元気をもらう

2011-06-06 07:37:40 | Weblog
『球場ラヴァーズ』の第3巻を読む。昨年秋のドラフト会議から日本シリーズ,そして東日本大震災によるプロ野球開幕の延期までがカバーされている。大震災の直前,今年こそカープは優勝すると「断言する」基町勝子の姿に,その後の展開をすでに経験したわれわれは,背筋を伸ばさざるを得ない。

 集団で誰も想像できない未来に向かっている
 それが開幕

 人も自分も戦う前に決めちゃうのはやめやめ!

 毎年本気で信じて始めるの いいでしょ?

球場ラヴァーズ 3巻
(ヤングキングコミックス)
石田敦子
少年画報社

開幕以降のカープの大進撃がいかに彼女たちを喜ばせたかは,第4巻で描かれることだろう。そして交流戦・・・数年ぶりの貯金をすべて吐き出し,「いつもの」借金生活に入った現在の姿に,勝子たちが何を語るのか。失望や怒りを一度は吐露しつつも,いつものように前向きなことばが出てくると思う。

勝つことが約束された者しか応援しないというのは,つまらないことだ。起きそうにないことが起きたときほど,快楽の度合いが大きい。交流戦までの戦いは,少なくともここ十年近くの範囲では進歩であった。そうして一歩一歩前へ進んでいくしかない。どのみちファンを辞めることはないのだから。

第4巻が楽しみだ・・・。