HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

HOLIDAYS IN THE SUN

2015-12-06 00:02:16 | ROCK

昨日の早朝、BOB DYLAN STOREからメールがきた。

THE CUTTING EDGE 1965 - 1966のコレクターズ・エディションを購入した人に
出されたもので、ディランが65年に行った演奏を208曲ダウンロードできるという
案内であった。320 Kbps MP3 formatということであったが、これは嬉しい。

早速ダウンロードを開始。MP3とはいえ全208曲とは大盤振る舞いである。
内容は以下の通り。

LES CRANE SHOW , WABC - TV STUDIOS , NY 1965 . 2 . 17  / 2 TRACKS
SANTAMONICA CIVIC AUDITORIUM , CALIFORNIA 1965 . 3 . 27  / 13TRACKS
THE OVAL , CITY HALL , SHEFIELD 1965 . 4. 30  / 15TRACKS
ODEON , LIVERPOOL 1965 . 5 . 1 / 15TRACKS
DE MONTFORT HALL , LEICESTER  1965 . 5 . 2 / 15TRACKS
TOWN HALL , BIRMINGHAM 1965 . 5 . 5 / 15TRACKS
CITY HALL , NEWCASTLE 1965 . 5 . 6 / 15TRACKS
FREE TRADE HALL , MANCHESTER 1965 . 5 . 7 / 15TRACKS
SAVOY HOTEL , LONDON 1965 . 5 . 8 / 1TRACK
ROYAL ALBERT HALL , MANCHESTER 1965 . 5 . 9 / 15TRACKS
ROYAL ALBERT HALL , MANCHESTER 1965 . 5 . 10 / 15TRACKS
BBC STUDIOS , LONDON 1965 . 6 . 1 / 12TRACKS
CONTEMPORARY SONGS WORKSHOP , NEW PORT FOLK FESTIVAL / 2TRACKS
FOREST HILLS TENNIS STADIUM , NY  1965 . 8 . 28 / 15TRACKS
HOLLYWOOD BOWL ,LOS ANGELS 1965 . 9 . 3 / 15 TRACKS
BACK BAY THEATER , BOSTON 1965 . 10 . 29 OR 31 / 4TRACKS
BUSHNELL MEMORIAL HALL , HARTFORD 1965 . 10 . 30 / 15TRACKS
BERKLEY COMMUNITY THEATRE 1965 . 12 . 4 / 9TRACKS

ふう~。(笑)早速、CDRに焼いたのだが14枚のCDRにきれいに収まった。
音質はまちまちで会場録音のブートレグ・レベルのものもあれば、普通に聞ける音質の
ものもある。ハイレゾの必然が無いことも頷けるのだが、何はともかくこれだけの
音源を公開してくれたことが驚きである。

思えばディランのブートレグ・シリーズの中で64年と66年のセットはあるものの
65年のまとまった音源というのは抜け落ちていた。それを補完する意味合いもあるの
かもしれないが、とにかく嬉しい。

  「次は66年の音をDLさせてあげるよ。」

なんてことになったら、どうしましょう。(笑)ま、そんなことにならなくても
66年の音源はこれで楽しんできたので、それほど飢餓感は無い。

  実に素晴らしいブートレグでした。

これらを凌駕するディランのリリースにこれからも期待したい。





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BLACK & WHITE

2015-12-05 00:06:52 | 日本のロック・ポップス

掲載写真はSuperflyの20枚目のシングル『黒い雫』。ただのシングルCDではなく
3枚組仕様で、ディスク2は07年から14年に出たシングルのカップリング曲を
まとめてあり、ディスク3はアルバム「WHITE」リリース時の大阪城西の丸庭園での
フリーライブの映像を収録している。

そんなものだからシングル盤というよりは重厚な組み物の様相を呈しているのだが、
カップリング集というのは便利であるし、13年に出たベスト盤と一緒に揃えれば
新しいファンも長足で昔からのファンに追いつけるというものだ。

シングルのタイトル曲『黒い雫』はドラマのエンディングに使われている曲で、私が
そのドラマを欠かせず見ている(故に、水曜日は忙しい)せいもあって、実に気に入って
いる。こういうことを書くのも何なのだが、過去の彼女の曲の例に漏れずドラマの
タイアップ曲は他の曲より一段と力が入っているというか、良い曲が多い。良い曲だから
タイアップ向きなのであると言われれば、それもそうである。逆に言えば、私の趣向が
変わったせいもあるが、最近は個人的には捨て曲とはいわないものの、出来の良し悪しが
はっきりしているようにも思える。

アルバム「WHITE」収録の『BEAUTIFUL』や今回の『黒い雫』のような曲が
もっと沢山生まれることを期待しているファンは多いと思うのだけどね。

今回、私にとって最大のトピックは遂にアロウズの『 I LOVE ROCK N ROLL』の
カバーがCD化されたということである。以前、雑誌記事でアラン・メリルが
望んだ日本語カバーではないが、アラン自身もエレクトリック・ギターで参加した
同曲のSuperflyバージョンはなかなかの出来で、このロックンロール・アンセムを
歌うのに最も相応しい女性によるカバーが実現したというその一点において、
素晴らしくも美しい歴史がまた一つ積み重ねられたことを悦びたい。

正直なところ、個人的にはアルバム「WHITE」にはとまどいもあったが、今回見事に
黒く塗りつぶしてくれた。次の一手が楽しみだ。

コメント (2)
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BE THE SODS

2015-12-04 00:03:34 | ROCK

掲載写真は今年の6月26日ハイドパークで行われたザ・フーの演奏を収録した
「LIVE IN HYDE PARK」。例によって様々なバージョンがリリースされたが、
私はDVDとCDが同梱されたセットを手にした。

2年前のストーンズのハイドパークでの演奏の時にミック・ジャガーが言及していた
ステージはやはりずっと固定されて公園内にあるようで、今回のフーのステージを
見るとすぐさま、ストーンズの演奏場面も断片的に脳内に蘇ってきたりして何とも
感慨深い。

フーの歴史の中で「モッズ」の存在は避けて通れないのは百も承知であるが、モッズで
あることに何の興味も価値も見いだせなかった私には、冒頭の演出はトゥー・マッチで
あったが、捉えようによっては「お祭り」らしくていいのかも。

野外で大勢の人が集まるコンサートなんて慣れているピート・タウンゼンドが、
開口一番「お前ら随分遠いな。全部届かせてやる。」というのが最高に格好いい。
確かに演奏しているのは年老いたミュージシャンである。白くなった髭をたくわえた
ロジャーは殊更老けた感がするのだが、弾き出される音は攻撃的ですらある。

自分より上の世代には勿論のこと、自らの世代ですら何も残さなかった世代と
手厳しかったピートが会場に来ている多くの若者に寛容であるのは昔からそうでは
あったが、ザ・フーとしての活動が終焉を迎えようとする今、残された曲が聴き
継がれることを望み、またそうあることに感謝しているように思えてならない。

新しい曲なんか全くなく演奏するのは昔の曲ばかり。それでも、聴衆の聴きなれた曲を
聴き飽きさせない状況を作って提示するバンドの力こそ、私が十代の頃から信じていた
力に相違ないものであることを確認するのに十分な映像であった。

時折、曲の間に挟まれるジョニー・マーやイギー・ポップのコメントが素敵だ。
素敵といえば、エンドロールが流れる際にイギーがアコースティック・ギターを手に
歌うブルージーな『MY GENERATION』は一見の価値あり。

ボーナス・トラックとして収録された『SQUEEZ BOX』に合わせて制作された
アニメーションも最高だ。アルバム「THE WHO BY NUMBERS」のジャケットに
描かれた4人が楽しく騒動を巻き起こすのだから、これが面白くないわけがない。

老いたことを受け入れたピートとロジャーであるが、あらゆる世代に聞かれる曲を
残したその事実は永遠に不変である。

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REAL GOOD SOUND

2015-12-03 08:31:43 | ROCK

掲載写真はヴェルヴェット・アンダーグラウンドの4枚組「THE COMPLETE MATRIX
TAPES」。69年11月26日と27日に行われた4回分の演奏を収録している。

これを手にした人の大多数は全42曲中未発表が9曲しかないこと、昨年リリースされた
VUの3枚目のアルバム「THE VELVET UNDERGROUND」のDX盤でCD2枚にわたって
18曲を先に小出しにされたことに不満を持つだろう。

私も購入前はあまり有難味を感じずに、取りあえず買っておこうかなくらいの気持ちで
あった。しかし、全4枚を聴き終えるころには何とも言えない充足感で満たされていた。

まず、かつて「THE QUINE TAPES」として出た音源と演奏日や曲は被っても
別の機材で良好な音質で録音されているので、それに関しては初出と同然であること、
それと4回分のセットがおそらくは演奏された順に並べられて当日のライブの流れに
沿って聴くことができるということに価値がある。

それに、9曲も初登場曲があるのだ。昔ならLP1枚分の尺だと思えば考えように
よってはこれはかなり贅沢な組み物である。(贔屓のしすぎか。)

演奏はどのセットも充実。音質も素晴らしい。VUのライブは多少音が悪くてもそれがまた
独特の雰囲気を出していて特にマイナス要素ではないのだが、それでも音がいいのは
聴いていて気持ちがいい。メロディー・ラインのはっきりしたスローテンポの曲だと
特にそう感じる。

昔も今も『SISTER RAY』にあまり有難味を感じない少数派のVUファン(笑)としては
混沌よりもギターの音色やルーやモーリンの歌唱の機微を感じ取れる今回のような
ライブ盤は大歓迎である。

この組み物が出たからといって、かつての「1969 VELVET UNDERGROUND LIVE」
の価値が落ちることがないのも書いておかねばなるまい。組み合わせの妙で見せた
あのコンピレーションの持つ美しい表情というのは別格なのだ。

さて、次に待たれるのは10月18日と19日の「END OF COLE AVE」の完全版
ということになるのだが、期待して待とうと思う。

コメント (4)
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