HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

CHRIS SPEDDING & SNIPS / 1980 TORONTO TAPES

2010-02-26 21:25:13 | ROCK
CDーRブートレグに金を払うのは、なんとなく癪に障る。それでも、それが聴きたい
音源ならば仕方が無い。例えそれが西新宿の「あんなとこ」や「そんなとこ」で売っていない、
限りなく自家製(笑)に近いブツだとしても、である。

掲載写真は80年12月29日のスニップスとクリス・スペディングの演奏を収録した
CD-R。ジャケットの文字のフォントや色合いが、素人仕事の風情を感じさせるが
そんなことはどうでもいい。大体昔のブートレグはプレーン・ジャケットにスリック1枚
だったのだから。(笑)先日、某所で売っていると教えていただいて、やっと入手しました。
音源の存在はラジオで放送されたものとして知られていたが、まさか聴くことができるとは
思ってもみなかった。

最初の5曲はスニップスをメインにしたセット。シャークスでの共演で気心は知れているし、
もう完成していたであろうスニップスのソロ・アルバム「La Rocca」(81年リリース)の
プロデュースをしたという流れで、プロモーションの意味合いもあったのだろう。
バックでのクリスさんのギターは、どこからどう聴いてもクリスさんのトーンで気持ち良く
聴くことが出来る。「La Rocca」は未だCD化されていないので、何とかお願いしたいところ
だが、売れないだろうなぁ。(笑)

クリスさんのセットは、これが全長版で無いとは思うが収録された9曲はなかなかの
選曲だと思う。80年と言えば、アルバム「I'm Not Like Everybody Else」を11月に
出したばかりなので、そこから2曲とりあげていて、その他は皆が好きな曲(笑)ばかり。
いきなりの「HUNGRY MAN」に仰け反り、「SILVER BULLET」を渋くキメて「HEY MISS BETTY」で
再び加速。FM放送用の短い尺の中で緩急の変化が2度ほど現れる選曲は、聴いていて
飽きない。「MOTORBIKIN'」が途中から始まるのが惜しいが、最後はヨレヨレだがお約束の
「GUITAR JAMBOREE」で持ち技を披露。客も喜ぶというものだ。
ブートレグ雑誌風に言うと、良好なサウンドボード録音でヘッドフォンでの鑑賞にも
耐えうる。

西新宿で売っているブツに比べれば、これは転売不可レベルのブツかもしれない。
しかし私にとっては、この音源の価値は比べる物が無いくらいの価値がある。
クリス・スペディング史上2枚目(?)の単独ブートレグは、こうして機嫌良く棚に収まった。
コメント (10)
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