HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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SONHOUSE / THE CLASSICS~35th ANNIVERSARY

2010-02-20 09:03:15 | 日本のロック・ポップス
デビュー35周年ということで、CD7枚+DVD1枚というボリュームで
サンハウスのボックスが登場した。98年にリリースされた「ROCK'N BLUES BEFORE
SONSET」の拡大版という感じで、メンバー協力のもと貴重な音源が追加された
今回の黄色い箱をスルーするわけにはいかなかった。
曲目とか何が貴重かとかは、ネットで検索すればわかるので、いちいち書かない。
SONRISE2000のインフォメーションを見た時に「買わなきゃ。」と思った人はそれが正解で
「かなり高いな。かなりダブるな。まあいいか。」と思った人も、後々後悔しなければ
それは正解となる。

サンハウスはメンバー・チェンジが何度かあり、具体的に誰がどの時期にいたかは
98年ボックスのブックレットにわかりやすい表がある。柴山俊之が各曲に添えた
『ひと口メモ』や、後進ミュージシャン達のコメントも面白かった。
仲野茂が「中学の時にサンハウスを聴いた」と書いているの見て、いきなり『日本のロックの
歴史』というなんだか学問のような言葉に思いが飛んだことを思い出した。
音源的には98年ボックスは用無しとなったが、何度も読んだブックレットのために
手放すことを躊躇している私である。(笑)

正直なところ、安い買い物では無い。これを買う人の大多数は単体のLPやCDを持っている
だろうから割高感は尚更だろうが、『日本語のロック』のパイオニアの35周年のご祝儀だと
思えばちっとも高くは無い。(いや、高いのだけど。笑)
98年ボックスのみ収録の「1974年京都・拾得LIVE」を聴くことができるだけで
嬉しい人もいるだろう。今回のブックレットのインタビューは気合を入れて読まなければ
いけないくらいの文字数で、これの価値も大いにあると思う。
最初の3枚を聴き返す機会にもなるし、「やっぱりあったんだ。」と思いながら
ワン・ステップの発掘録音を聴くのも良し。

ただ、これが全てでは無い。メンバー非公認のCDが幾つかあるのはファンの方々は
知っているだろう。あれをそのままの形での復刻するのは承服しかねるだろうから、
メンバーの納得する形で改訂版のような物が出ればいいなと思う。
それとライブ集。私はマニアではないが、それでも日付の怪しいものも含めて73年から
77年までのライブ・テープは20本くらい聴いたことがある。どれも音質は貧弱だったが
年月やメンバーの変化でアレンジがどんどん変わるのが、よく解かりなによりライブの魅力には
抗えない。頭脳警察の「LIVE DOCUMENT 1972-1975」くらいのボリュームでお願いしたい。(笑)
いや、本当にすべきなのは、「有頂天」「仁輪加」「DRIVE」「STREET NOISE」が単体で
カタログに残っているという状態にすることだろう。基本中の基本なのだから。

黄色い箱なので、日焼けによる色あせに注意しましょう。(笑)
コメント (2)
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