HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

追悼 ダグ・ファイガー

2010-02-16 21:52:35 | ROCK
ザ・ナック・・・。
大多数の人は「MY SHARONA」をヒットさせた一発屋と呼ぶだろう。
確かに間違っていない。しかし、余りに強烈な一発だったとの注釈を忘れてはならない。
そのナックのリード・シンガーであるダグ・ファイガーが57歳の若さで亡くなった。

ナックのアルバム「GET THE KNACK」は高校1年の時のクラス・メイトが所持していた。
私が「けっ、ナックかよ。」というと、友人は間髪置かずにこう言った。
「何言ってんだい、そっちはチープ・トリックかよ。」
で、その後二人ほぼ同時に「それ、貸してくれない?。」
今思い返しても、さわやかな二人だった。(笑)
私より先輩方だとバッドフィンガーやラズベリーズでそんな光景に出くわしたかも。

「MY SHARONA」がLPだとギター・ソロが無駄に長くて、ちょっとがっかりだったが
それでも良くできたレコードだと思ったし、それ以上にシングル盤の「MY SHARONA」が
より愛おしく思えたものだ。オリジナルの米盤シングルは男の視線を一点に集める
セクシーなジャケットでいつかは欲しいものだ。

掲載写真は98年にリリースされたベスト盤CD。
最初の3枚のアルバムから満遍なく選ばれている(4枚目からは1曲のみ)のだが、
このベスト盤でしか聴けないのが「TEACHER TEACHER」「I KNEW THE BRIDE」のカバー。
前者はロックパイルでお馴染み、後者は勿論ニック・ロウの曲だ。ナックの音楽が
パワー・ポップ、パブ・ロックに通底していることがよくわかるカバーである。
ドラムスがテリー・ボッジオというのも面白い。

ダグ、安らかに。キンクス・カバーをありがとう。
コメント (6)
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青い青い、青いレコード、ボウイ様

2010-02-16 21:10:34 | DAY BY DAY
ついでなので、青いヤツも。

ボウイ様のシングル「BLUE JEAN」は84年のアルバム「TONIGHT」収録曲。
京都の大学に進学し、輸入盤というものを手軽に買えるようになったことを実感したのが
掲載写真の1枚。アメリカ盤シングルはタイトルにちなんで、ブルーのカラー・ヴィニール
だった。日本盤は当然ながら普通に黒いヴィニールだったので、「俺って都会に来たなぁ。
四国の田舎じゃ、こんなの買えないよな。」と、自分が田舎者であることを同時に
実感したのであった。(笑)

ちなみに日本盤のコピーは実にあっさりしている。
『世界が待っていた、ボウイのニュー・シングル今、到着!!』
コメント (2)
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赤い赤い、赤いレコード、ストーンズ

2010-02-16 20:38:58 | DAY BY DAY
タイトルは仮面ライダーV3の主題歌に合わせて歌ってください。(笑)

LPレコードがカラー・ヴィニールというだけで手放せないのだが、それが7インチなら
尚更である。子供の頃、やたらと家にあった童謡やアニメのソノシートも赤色だったが
そんなのではなく、自分の好きなアーティストや曲の7インチがカラー・ヴィニール、
というだけで、不思議にウキウキ(笑)するのだ。

掲載写真は82年に出たストーンズのシングル「TIME IS ON MY SIDE」。
ライブ盤「STILL LIFE」からのシングル・カット。このライブ盤からの最初のシングルは
「GOING TO A GO GO」で、これはB面がアルバム未収録の「BEAST OF BURDEN」なので
問答無用で買った。それほど間をおかずにライブ盤からもう1枚シングルを切るとは
思わなかったし、今回はB面も未発表曲では無い。これがカラー・ヴィニールでなければ
買って無かっただろう。昔の東芝赤盤のような深く暗い赤もいいが、この抜けるような
明るい赤が好きだ。

このシングルのジャケットの上部には凄いキャッチ・コピーが掲載されている。
まだそんなに世間擦れしていない(笑)高校2年生の私でも「それは無いで。」と思った、
その名コピーをここに紹介したい。

『突如この曲をミックが歌い始めたとき、会場を埋めた10万人の人たちの中にどよめきが
巻き起こった。大男たちが大粒の涙をボロボロと流し、ストーンズと共に合唱する。
ああ!ストーンズ!史上最大のロック・バンドが放つ、この哀しきバラードをすべての
ロック野郎に捧げたい。』

ああ・・・。ストーンズ・・・・。(笑)

映画「LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER」はビデオやLDやDVDで何十回となく
見たが、そんなシーンは思い出せない。このコピーを書いた人はきっと現地で見たんだな。
だいたい、この曲ってそんなに言うほどの「哀しきバラッド」か?。
私は16歳くらいからロック者を自負しているが、このコピーに挙げられる「ロック野郎」の
中には数えて貰わなくてもいいよ、と思ったのが17歳の秋であった。

ここで、誤解の無いよう再度書いておきたい。
私が一番好きなロック・バンドは28年間、一貫してザ・ローリング・ストーンズである。(笑)

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