HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

AMON DUUL Ⅱ PLAY PHALLUS DEI

2010-02-06 21:22:38 | ROCK
アモン・デュールという名前の後ろに、Ⅰが付こうが何も付かなかろうが大した意味は無い。
ただ、Ⅱがつけばそれは別のグループを意味することになる。
まあ、それもサニー・ボーイ・ウィリアムスンのⅠとⅡの違いに比べれば他愛のないものだ。
全く別人というものではなく、元は一つのグループが政治的・芸術的行動に活動の重きを置くか、
音楽的活動に重きを置くかで袂を別ったのだから。
Ⅱがつかないアモン・デュールは前者で、残されたアルバムのほとんどが68年のセッションを
編集して作られている。それはそのまま音楽活動の限界を示してもいるが、それはそれで
面白い内容で私は思い出したように取り出しては聴いている。

掲載写真はアモン・デュールⅡの最初期の映像を収録したDVD。
68年の撮影で、アルバム・デビュー前の映像と言うことになる。長い歴史を誇り尚且つ
メンバー・チェンジを繰り返すと、バンドの音はどんどん変わっていくのが常で
アモン・デュールⅡも然り。最初期の音を面白くないという向きもあろうが、私は初期から
74年辺りまでを好んで聴く。

このDVDの映像は変化に乏しく、ほとんど固定のカメラがステージを捉えているだけで、
時折ステージに関係無い風景の映像が挟まれる。それでもステージの照明効果は抜群で、
メンバーの楽器の持ち替えもしっかり収録され、演奏内容と相まってサイケデリック感は
満点で25分ほどの尺があっという間に感じられてしまう。
女性メンバーが綺麗なのも良い。(笑)
昔の映像で劣化している部分もあるが、記録としての価値は高い。
複数の撮影者のクレジットの中にヴィム・ヴェンダースの名前があることに、プログレ・ファンが
何の感慨も抱かなかったとしても・・・。逆に言えば、コアなヴェンダース・ファン泣かせの
映像と言う事か?(笑)




コメント (2)
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