HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

ダーティー・ハリーと卒業生

2010-02-11 08:43:47 | DAY BY DAY
映画「インビクタス/負けざる者たち」の日本公開のおかげというか、便乗企画で
視聴率獲得の狙いもあって、先週はテレビ東京で、今週はNHK-BSでクリント・イーストウッドの
映画が立て続けに放送された。本当の映画好き(?)には、吹き替え放送なんて「許されざる物」
だと思うが、テレビで見るイーストウッドの映画は山田康雄の吹き替えのイメージが
強く刷り込まれているため、テレビ東京で放送されたヤツは全て吹き替えモードで見た。

映画としては全く気に入っていない「ピンク・キャデラック」(89年)の中で、
カルト集団のボス役のマイケル・デ・バレスを見て、しばし物思いにふける。一体この映画を
見た人のどれくらいの人がデ・バレスがロック・スターだったことを知っているのだろうか、と。
私にとっては、今でもやっぱり『シルヴァーヘッド』や『ディテクティヴ』の人なんだけどなぁ。

西部劇の人からハリウッドの顔になったという意味で、イーストウッドの転機になった
「ダーティー・ハリー」(71年)は私の大好きな映画だ。その後の映画やテレビでの刑事物が
この映画からどれくらい「いただいている」かを考えれば、単純に映画としての価値は高い。
S&W M29型というよりも、44マグナムという名前が有名になったのも、この映画から。
BSで久しぶりに見たのだが、クレジットを見てしばし考える。

『原案・脚本は「ハリー・ジュリア・フィンク」とあるが、自分の名前を主人公につけたのか。
そういえば、「エマニエル夫人」の原作者の名前も「エマニエル」だったなぁ。
エマニエル夫人、良かったなぁ。映画もサントラも。そういえば、エマニエル夫人みたいな
内容の映画があったような・・・。思い出した、「卒業生」だ。・・・』

という、ほとんど意味の無い壮大な?前振りの後、やっと掲載写真のCDに辿り着く。(笑)
掲載写真は映画「卒業生」(76年)のサントラで、コンポーザーはフランコ・ミカリッツイ。
モリコーネやトロヴァヨーリのように必殺の映画が無いのだが、このサントラは気に入っている。
映画自体は大した内容で無かったと思うが記憶は遠い。そういえば、これは「エマニエル夫人」の
原作者が監督だった。テーマ曲をミカリッツイとエマニエル・アルサンが歌っているのが
気分を盛り上げる。70年代の「ソフト・ポルノ」(笑)という言葉から想像できる
音の全てがここにあるといってもいいかも。ジャズと言ったりクラシックと言うと、
両者のファンから睨まれそうな、怪しいストリングスとコーラス。イージー・リスニングと
言われると何だかランク落ちしたようなイメージがあるが、映画のスコアと言えば
少しは高尚な感じがしますか?。(笑)そんなB級度合いが楽しいサントラである。

卒業シーズンなんですね。あんな歌やそんな歌の入ったCDは持ち合わせていないので、
これを聴きながら淫美に盛り上がりたいと思います?。(笑)
コメント
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