HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

QUEEN / KEEP YOURSELF ALIVE

2010-02-17 22:45:44 | THIS SONG
今も大して自由になるお金が沢山あるわけでは無いが、ひと月に1枚のLPレコードを
やっと買えた10代の頃は、ベスト盤の存在は大きかった。
後になってベスト盤ばかり持っているのが格好悪く思えて「最初から計画的にオリジナルの
レコードを揃えていけばよかった。」と悔やんだ(笑)こともあったが、聴きたい曲の数が
日々増加する、あの頃は本当にベスト盤は重宝した。

ディープ・パープルの「ディーペスト・パープル」、ビーチ・ボーイズの「終わりなき夏」、
シカゴの「偉大なる星条旗」、他にもバーズやエアロスミスのベスト盤にはお世話になった。
今はどれも手元にないけれど。

なかでもクイーンの「グレイテスト・ヒッツ」は17曲もぎっしり入って、しかも2000円
ということで喜んで買い、かなりの回数を聴いたものだ。
それでも、今となっては大笑いなのだが、最初に聴いた時は椅子からずり落ちたのだ。
『有名曲が沢山入っていて、しかも新曲の「UNDER PRESSURE」まで聴くことが出来る』くらいの
認識で買って帰って早速ターンテーブルに乗せる。聴こえてきたのは「BOHEMIAN RHAPSIDY」。
えっ、と慌ててジャケットを手に取り、ライナーを引っ張り出す。
ない、何処にも無い。私は勝手に1曲目は「KEEP YOURSELF ALIVE」だと思っていたのだが
1曲目どころか、どこにも無い。いつぞや聴いたラジオから流れた件の曲は格好よかったし
D.J.がクイーンのデビュー曲なんて言っていたのを覚えていたので、17曲も収録した
ベスト盤に収録されないわけがないと思っていた私が浅はかであった。(笑)

このベスト盤を聴き過ぎたせいではなかろうが、一般に名盤と言われるヤツを聴いても
大きな声では言えないが、未だにピンと来なくて。(笑)友人から何枚か借りた名盤と言われる
ヤツにピンと来ないのだから1STアルバム「戦慄の王女」を買うのはリスキーにも程がある
という訳でシングル「KEEP YOURSELF ALIVE(炎のロックン・ロール)」を探すことにした。
大学1年の初冬くらいだろうか、京都はスローター・ハウスという今は無きレコ屋で
300円で発見。当時の私はケント・マイルドを吸っていたが(!)ジャケ写のロジャー・
テイラーが左手にマールボロを持っているの見て、「ロック・ミュージシャンたる者、
やっぱりマールボロを吸わないかんのやろか。」と阿呆な事を考えたのも懐かしい。

初めて買ったクイーンのシングルが中古盤の「炎のロックン・ロール」だったのだが
これでクセになり日本盤シングルを探すようになりLPを揃えたのは、かなり
後になったのだが、今でもクイーンはLPやCDよりシングルで聴くことが私には多い。
全ては高校1年の晩秋に購入したベスト盤に「炎のロックン・ロール」が未収録だったのが
発端だと思えば、これも運命ということで面白いなと私は思っている。

ちなみに「炎のロックン・ロール」のコピーはこうだ。
『ブリティッシュ・ロック界最高の新人、ニュー・ヘヴィ・ロック・グループ
”クイーン”登場!』
コメント (4)
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