HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

YOU CAN DO A LOT WITH 100 WOMEN - 34

2010-01-16 17:01:36 | ROCK

難攻を極めた(笑)ザ・フー・カバー集も一応の完成をみた。昨日のことだ。
どうしても、ある曲のカバーを入れたくて、それが収録されたブツをオーダーしたのだが
オーダーから40日以上経っても到着しないので、「もういいや。」と半ば諦めかけて
いたところ到着、完成となった。何という曲か、それは次回の講釈で。西遊記か?。(笑)

カバー集でも何でもいいが「俺編集盤」を作る時、誰しもが曲順に頭を悩ませる。
1曲目は何にしよう、エンディングは?、はたまた曲の繋がりはどうか・・・。
いつものようにパソコンに対象曲を片っ端からブチ込んで、何回も聴いて不適切な曲を
外したり、曲順を並べ替えたりするうちに、閃いた。
「カバー集の最後、つまりディスク2のエンディングは映画『THE KIDS ARE ALRIGHT』を
彷彿させるものにしよう。」

つまり、最後の4曲は「WHO ARE YOU」「MY GENERATION」「WON'T GET FOOLED AGAIN」そして
「LONG LIVE ROCK」の順で終わるのだ。スタジオでの和気あいあいとした「WHO ARE YOU」、
シェパートン・スタジオでの男気爆発の「WON'T GET FOOLED AGAIN」に挟まれる
「MY GENERATION」はモンタレー・ポップでの映像だった。細かいニュアンスを無視して
テンポ・アップして向う見ずに突っ走る演奏は、ベスト・テイクとは言い難いが
ロックという音楽が持つ、数多くの魅力のある部分を見事に表わしたテイクである。
そうすると、候補が4つほどあった同曲のカバーは、もうこれしかない。

パティ・スミスの「MY GENERATION」はシングルB面に収録されたライブ・テイクで
今ではアルバム「HORSES」のボーナス・トラックとして容易に聴くことが出来る。
間奏のベース・ソロ!をジョン・ケイルが弾いているのだが、ここで格好良いのは
パティが「ジョン・ケイル!」と名前を呼ぶところだ。ライブならではなのだが
この一声が臨場感を増幅させる。録音は今の耳で聞くと貧弱と言われるかもしれないが
無駄な装飾の無い痩せ細った狭いレンジでの録音が、この曲が持つ苛立ちを
わかりやすく伝える。

パティ・スミスのカバーにはセンスの良いものが多い。バーズの「SO YOU WANT TO BE A
ROCK AND ROLL STAR」やマンフレッド・マンの「5-4-3-2-1」には身震いがしたし、
ブートレグで聴くことが出来るV.U.カバーも素敵だ。2007年にはカバー集「TWELVE」も
モノにしている。あっ、今頃になって気付いたが俺編集のストーンズ・カバー集でも
ビートルズ・カバー集でも使っていないや。(笑)

パティ・スミスに憧れる女性がどれくらいいるのかはわからない。ジャニスやキャロル・
キング、ジョニ・ミッチェルのフォロワーは洋の東西問わず勿論日本にも容易に確認できるが
パティのような立ち位置でロックできる人が見当たらないところに、彼女の強烈な
個性を再確認するのであった。

コメント (2)
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