HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

ロックンロールお年玉

2010-01-01 18:42:56 | ROCK
今年最初に私のステレオにセットされたのが掲載写真のCD。
パブ・ロックの歴史を紐解くと必ず目にする名パブ、その名もホープ&
アンカーで77年に録音されたライブ盤「HOPE & ANCHOR FRONT ROW FESTIVAL」
である。時代は遡るが「GREASY TRUCKERS PARTY」や「CHRISTMAS AT THE
PATTI」と共に見落とすことが出来ない、名ライブ盤である。
このアルバムが過去にCD化されていたかどうか、記憶が定かでないが
オリジナルのジャケットでCD化されるのは間違いなく初めてだと思う。

77年と言う時代を反映して、ストラングラーズや999の名前があるのが
パンクの風を感じさせる。この盤がパブ・ロック・ファンに欠かせないのは
ウィルコ・ジョンスン・バンドやタイラ・ギャング、パイレーツといった
ところの演奏が含まれるからだが、オンリー・ワンズやスティーブ・ギボンズと
いった渋い名前も見つけることができる。
全編、ここでしか聴くことが出来ない演奏なのが、この盤の価値を高める。

残念なのはダイアー・ストレイツとスティール・パルスがCD化に際し
オミットされてしまったことだ。後に大物になると権利関係のクリアが
難しいのかなぁ。MTV以降のロック・ファンにダイアー・ストレイツを
この括りで聞かせると違和感を感じる方が多いかもしれないが、1STには
間違いなくパブ・ロックの残り香が立ち込めていた。

複数のバンドを収録した盤の運命なのだが、これもそれほど長く市場に
残るとは思えないCDなので、先に挙げた名前に興味があれば、いや
ロックの何たるかについて、もう少し深く知りたいならこれを手にするべき
だろう。ああ、俺は親切な男だ。(笑)

年末年始と女子ゴルフの企画物とお笑い番組に現を抜かしてしまったが、
このアルバムを取り上げたことで、神はご加護を与えてくださるだろう。(笑)
というわけで、今年も取り留めなく始まってしまったのである・・・。
コメント (6)
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