HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

君はこのCDをジャケ買いできるか?

2010-01-06 20:09:28 | ROCK
貴方が入ったレコード屋で掲載写真のCDが面陳列されていたとする。
果たしてこのジャケットを見て、購入意欲が沸くだろうか?。
「どんな曲を演奏しているだろう」或いは「このおじさん、素敵だわ」何て事を
思いながらCDを手に取るだろうか?。おそらく答えはNO ! だろう。
私もそうである。しかしながら、このCDは素敵な1枚だったのだ。

掲載写真はサザン・カルチャー・オン・ザ・スキッズなるグループが2007年に
発表した「COUNTRYPOLITAN FAVORITES」。ジャケットに写る3人の雰囲気通りの
カントリー・ロックである。カントリーといわれても私は疎いのだが、
ロック者のはしくれなので、カントリー・ロックなら、なんとかなるのであって
これも全てローリング・ストーンズのお蔭である。
キース・リチャーズからグラム・パースンズ、エミルー・ハリスと繋がった
のだから。バーズで一番聴きこんだのは『ロデオの恋人』(一番好きなのは
実は違うアルバムだけど)だし、ジョニー・キャッシュは私の中では、最早完全な
「ロック」だ。バンジョー・プレイヤーの正確なピッキングに聴き惚れると
ヘヴィー・メタルの早弾きが冗談のように思えてしまうのである。

で、何でこのCDを取り上げるかと言うと、私のようなカバー好きには
辛抱堪らない選曲だからだ。ドン・ニクスンの「OH LONESOME ME」で快調に
スタート、続いてキンクスの「MUSWELL HILLBILLY」。更に、CCRの
「墓石の影」にバーズの「あの娘を見なかったかい」とロック者の琴線を擽る
渋いカバーを連発するのだが、私的にはT.レックスの「LIFE'S A GAS」で
完全に持っていかれるのであった。これらを3人が適材適所で歌い分け、
曲によっては語弊があるが解かりやすいロック・アレンジが施され、
特にバーズ・カバーでの男前なギターの音色とフレーズの気持ちよさに、
何度もリピートしてしまう。
というか、あの歌とコーラスを掲載写真の男たちがやっていると思うだけで
笑いがこみあげてくる。

CDオンリーのボーナス・トラックが収録されているということは、
アナログ盤もあるのか?。で、そのCDオンリーの曲がザ・フー・カバーの
「HAPPY JACK」。これが純正カントリー仕様で滅茶苦茶楽しいのだ。
もう、あの有名なプロモ・ビデオのように、お茶を飲みながらケーキを
ぶつけ合いたいくらいに楽しい。ヒーハーという掛け声がまた一段と気分を
盛り上げる。勿論、使わせていただきます。(笑)

ブックレトの類は一切無し。
ただし、3人の個別のポートレートとサインを印刷した小さな紙が、
3枚添付されている。どこまでも笑わせてくれるのであった。
コメント
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