ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

07/01/19 染五郎と愛之助での「桜姫」の妄想とコクーン歌舞伎

2007-01-20 01:27:52 | 観劇
国立劇場の初春歌舞伎公演に行くついでに『国立劇場開場40周年「記念ポスター展」』を見ようと開演前に本館3階資料展示室に向かう。
展示されていたのは、開場の頃からのいろいろな公演のポスター(歌舞伎・文楽・日本舞踊など)や歌舞伎の復活上演に欠かせない芝居の様子を描いた浮世絵、「車引」の松王丸・梅王丸・桜丸の衣装、文楽の人形等など。
そこで見つけたのがこの写真のポスター。2000年11月公演「桜姫東文章」のものだ。桜姫が染五郎、釣鐘権助が幸四郎のアップ!これほど大きな役者の顔のアップのポスターは他になかった。相当な自信があったのか?!私が持っている歌舞伎のガイドブックに載っているのはこの公演からの写真だったので、「あの公演のポスターか!」と感慨深かった。

そこで妄想が湧いてくる。染五郎と愛之助の共演で面白い舞台が博多座や松竹座などで続いている。今度はこの二人で「桜姫東文章」はどうだろう。桜姫が染五郎、釣鐘権助が愛之助という配役だ。
「染模様恩愛御書」では若衆が愛之助だったが、私は染五郎の方が線が細いのでいいのではないかと思っていた。松竹座に遠征した友人にそういう話をしたら、「あの役だと劇団☆新感線での立ち回りで慣れている染五郎がどうしても立役の方だよ~」と言われてしまった。う、そうかもしれない。さらにこの二人だと、どうしても主役を染五郎にしないといけないというのが今のバランスだろうとも思う。

しかしながら「桜姫東文章」ならば、主役を染五郎にしながら愛之助を立役にできるのではないか~!!!釣鐘権助が愛之助ならば、仁左衛門の直伝でやってもらえばいいのだ~!!これはいけるぞ~、東京だったら演舞場でドーンとやってもらいたいぞ~。

このポスターを見たらついついそんなことを思いつき、その姿を妄想してはニヤニヤしながら、気をとりなおして菊五郎劇団の芝居に向かったのだった。
ごめんね、菊ちゃん。先々はぜひぜひ「桜姫」やってね~。
(参考までにコクーン歌舞伎「桜姫」の感想はこちら)

追記
次のコクーン歌舞伎は「三人吉三」の再演になったようだ。浅草に速報チラシがあったとのこと。お正月に「勘九郎箱」のDVDを観た感想をアップした時に再演の希望も書いたが、すぐに本当になってしまった。確か「四谷怪談」を北番中心に再演し、それをNYに持っていくという話だったはずだが、まぁいろいろと考えてのことだろう。私は「三人吉三」の再演の方が嬉しいので有難い限りだ。