Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

深い 渡邊一正 の読み(No.1404)

2006-10-29 22:19:29 | 批評
昨日の 渡邊一正指揮 + 東京フィルハーモニー交響楽団 の演奏会は、素晴らしかった! 本日号にて批評する。
 演奏会自体の詳細は 東京フィルハーモニー交響楽団ブログ をご覧頂きたい。

深い 渡邊一正 の「伊福部昭 & シューベルト/近衛秀麿」の読み


 昨日の表記演奏会は、「スケジュールの都合が付いた」ので聴きに行った演奏会であったが、
  • これまでの東京フィルハーモニー交響楽団
  • これまでの渡邊一正

を越える演奏内容であった。

  1. 渡邊一正の「楽譜の読みの深さ」
  2. 東京フィルハーモニー交響楽団の「演奏の正確さ」

の相乗効果である。
 渡邊一正は基本的に

  1. 「テヌート」を強調&時間的に長く聴かせる
  2. 楽譜通りに聴かせる

が基本。 シューベルト/近衛 では「近衛好みのベートーヴェン/ブラームス風」の演奏であったが、とても丁寧でありながら、踏み込みも良い(両曲ともに終楽章のコーダなど)演奏であった。
 この日は『隣の新国立劇場』でも、同一楽団名で演奏をしている東京フィル。あまり強い期待は抱かずに聴きに行った演奏会であるが、両端の日本人作曲家作品の演奏があまりにも見事だった。

渡邊一正指揮 東京フィル


は今後目を離せない!
 尚、中間に演奏された 岡田博美ピアノの ラヴェルピアノ協奏曲ト長調は「真面目なピアノ」が印象深い演奏。とても安心して聴ける演奏であり、これはこれで名演であった! シューベルト/近衛 で、ホルンが1回、ファゴットが1回潰れた以外は、極めて水準の高い演奏であったことをここに明言する。
 もし、伊福部昭「日本狂詩曲」 + シューベルト/近衛「大交響曲」でCD化されるものであれば、是非是非繰り返し聴いてみたい演奏である。
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