Piano Music Japan

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フリューゲルカルテット+磯村知英 モーツァルトK515+K516 2023.05.29批評(No.2700)

2023-05-29 23:58:44 | 批評

圧倒的な感動のフリューゲルカルテット+磯村知英 モーツァルトK516


日本モーツァルト協会第649回例会。
6曲あるモーツァルト弦楽五重奏曲から、K515 と K516 を「日本モーツァルト協会」で演奏する、と言うので何も予備知識無しで聴きに行った演奏会。プログラムノートに「今回、カルテットとして初めてのモーツァルト・プログラムノートです。」と書いてあるのを見て、信じられ無かった。


モーツァルト弦楽五重奏曲は6曲あるが、名曲はこの2曲だけ。モーツァルトメインカルテット(クインテット)だと、2回に分ける。これまで「見たこと無いプログラム」なのである。


K515も素晴らしい演奏だった。休憩後のK516。冒頭の第1ヴァイオリン~第1ヴィオラの3重奏から第1ヴィオラ~チェロの3重奏の出だし、何と言う静寂さ! 昨日まで「モーツァルト弦楽五重奏曲の頂点はK515~K516」と思っていたが、演奏を聴いた瞬間「モーツァルト弦楽五重奏曲の頂点はK516」を確信した。短調主題が全曲を支配する曲を「影と表」を見事に弾いた。

モーツァルト作曲法は「第1ヴァイオリンがほとんど旋律」はCDを聴いて知っていたが、チェロと第1ヴィオラは主旋律を担うが、第2ヴァイオリンと第2ヴィオラは極僅か対旋律を弾くだけなのは驚いた。編成は違うがシューベルト弦楽五重奏曲D956 は各パートに旋律を振り分けているからである。

第1ヴァイオリン=岩田恵子 はクインテットを引っ張る。上手い。今後このフリューゲルカルテットを聴いて行きたい。
ベートーヴェンが主のカルテットならば、シューベルト中期&後期のD703,D804,D810,D887,D956 は是非演奏して欲しい。
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