Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

作曲家論 : スクリャービン第2回 (No.1352)

2006-08-27 22:27:18 | 作曲・スクリャービン(1872-1915
 読者の方より「ガーシュインが一区切りしたら、スクリャービンを書いてほしい」との言葉があったので、昨日号にてガーシュインは一段落したので、本日号はスクリャービン を書く。
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音楽史上の奇跡 = スクリャービン


 スクリャービンは、音楽史上でも希有な存在である。

  1. ショパン + リスト から開始され、ピアノ音楽だけを発展させた

  2. ロシア生まれ&育ちであるのに、ロシア音楽と一切無関係な曲ばかり作曲し、「世界的作曲家」の地位を築いた

  3. 「法悦の詩 作品54」を唯一の例外として、ピアノ音楽以外には全く傑作を遺さなかった(← 問題発言かも?)



 オケ曲もピアノ協奏曲も室内楽も歌曲も、はっきり言って「スカ」である。

全ての語法が ピアノ! が原因


と感じる。唯一の例外である「法悦の詩」も、ピアノソナタ第5番作品53 を下敷きにした作品の上、ピアノソナタの域にまでは達していない。

 だが、魅力的だ、ピアノソロ曲は! ソナタに限らず、詩曲や幻想曲やワルツなどが何と色彩豊かなことか!!
 多くのピアニストが魅せられ、嵌り、一生を費やしてしまう作曲家の1人である。生前も女性に大いにモテて、「2人の妻が避暑地に一挙に訪れて混乱に陥った」との記述があるが、これだけの曲を作曲すれば、「あり得る!」と思う。

 作品番号にて、「作品60以降」の後期作品についての評価は、未だ定まらない作曲家に思えるが、「作品54以前」だけを捉えても、「世界最高の作曲家」の1人である。

 明日号もスクリャービンの予定。
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