Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

ボストン215 はなぜアクションが悪いのか?(No.2616)

2022-11-14 22:56:36 | グランドピアノの買い方・選び方
「カワイ製造グランドピアノで最も良いアクションは ボストン156PEII」を掲げて、アクセス数が急増した 当 Piano Music Japan。多くの人がSK-EX が一番良いアクションとと思い込んでいた様子。SK-EX はヤマハC3並みにすらなっていない><
 ならば、「奥行きが215cmある ボストン215PEII は ボストン156PEII よりしっかりした低音が出るから良いハズ」と思い込んでいる人もいることだろう。ボストン156PEII はボアンとした低音だからねえ。


ボストン215PEII スタインウェイジャパンHPである。Boston Grand GP-215 PE - Steinway & Sons

  1. 振動域:1.70㎡
  2. 最低音の有効弦長:163.6cm
  3. トップフェルトの総重量:9.8kg

続いてボストン156PEII スタインウェイジャパンHPである。Boston Grand GP-156 PE - Steinway & Sons

  1. 振動域:1.09㎡
  2. 最低音の有効弦長:114.2cm
  3. トップフェルトの総重量:9.5kg

巻線を見よう。レンナージャパン ハンマー ボストンhttps://www.renner.co.jp/webcatalog/boston_hammer_gra.html
下から27鍵盤が巻線である。156~215全機種。
ちなみにスタインウェイ巻線。https://www.renner.co.jp/webcatalog/steinway_hammer_gra.html
S, M, O が26鍵盤巻線、A, B が20鍵盤巻線。

原因がこれ。今まで、ボストンのグランドピアノの鍵盤の重さは特に気にしたことがなく、GP-178も156も違和感なく弾いていました。 - 先日、初めて... - Yahoo!知恵袋

記述の通りである。廉く作るために、アクションが全5機種同一><
スタインウェイS アクション(打弦位置~支点=212mm)とほぼ同寸法のボストン156PEII アクション近似である。尚、ダンパーも全5機種同一アクションである。

サード・ライン&セカンド・ラインは短い寸法しか売れない


「廉く買いたい」対応が発想の根本。『156最重視』は当たり前。

振動域:1.09㎡、最低音の有効弦長:114.2cm、トップフェルトの総重量:9.5kg 用を、振動域:1.70㎡、最低音の有効弦長:163.6cm、トップフェルトの総重量:9.8kg に適用するのは、振動域が1.5倍を遥かに越しているので無理><
フェルトが重くなるのも負担><

ボストン215PEII は「スタインウェイS が元」であり、「スタインウェイB は無関係」


中低音がボアンとしているよ、巻線で(涙
サード・ライン&セカンド・ラインで長寸法を選ぶのは、ファースト・ラインとは異なる。
この原則を覚えておいて欲しい。
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