Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

練習を『知った』批評 vs. 練習を『知らない』批評 「批評の批評」その2(No.2232)

2013-03-09 21:37:51 | 批評の批評

2ちゃんねる「都響スレッド」にて、二期会オペレッタ「こうもり」の大植英次指揮批判(都響ファン)と関西から出張って来た聴衆による激しい応酬が未だ続行中


  この公演は聴いていない。J.シュトラウス2世「こうもり」は大好きな曲だが、大植英次指揮 と言うので、敬遠した。

  大阪に出張してホテルの部屋に居ると他にすることが無いので、テレビを見ていることが多い。大植英次が大阪フィルの首席指揮者当時に「特番」組んでいたのを丸丸見たことがある。「アメリカではスポンサーを大切にする」とか「街角での音楽活動の大切さ」を熱く語るのはテレビ向きで好感が持てた。驚いたのは「音楽が雑」だったこと。テレビで聴いたから雑に聴こえたのでは無い。「フレーズの終わり処理」などに全く気を配らない指揮者だったのだ。どの曲も。


2ちゃんねる「都響スレッド」の主張の食い違いは、「関西の大植英次ファン」は「都響の演奏会」をほとんど聴いたことが無い


に尽きる。さらに言えば

「大阪の大植英次ファン」は、「こうもり」公演の練習も見てもいない


  これがイタい。都響でも、読響でも、N響でも「最高の指揮者ばかりが連続する」ことはあり得ない。だが、『一定の水準』は確保する。それがアンサンブル力であり、要(かなめ)がコンサートマスターだ。どうやら、二期会「こうもり」公演では、都響のコンサートマスター2名が逃げ出す(体調を悪くした>< )ほど、練習がツラかった様子。最終的に 関西から、大植英次 旧知のヴァイオリン奏者を招聘して、公演実現に漕ぎ着けたようだ。「アンサンブルの要」がその状況で「良い演奏会」を期待できるのだろうか?


大木正純 が「ジンマン指揮 マーラー交響曲第7番」初日を毎日新聞紙上で大絶賛した


  私高本は、FMで聴いていたのだが

金管楽器に関しては、「なぜ絶賛するのか?」理解できないほど崩壊していたN響金管群


だった。大木正純の文章は「批評」と言うより「インタビュー」の感じ。「ジンマンが意図していたこと」はわかるのだが、意図すれば音が思い通りに鳴るワケではない。「指揮者には指揮者の技巧」があり、「オケにはオケの技巧 = 指揮者の意向を反映させるテクニックの集積」がある。1番トランペットが崩壊したら、マーラー交響曲は聴くのがつらい。大木正純 は、本番聴いたのだろうか? 練習は聴いたような「批評」だったが。


 大植英次 は、「こうもり」の前に「ワーグナープログラム」で都響に客演した時に、トラブルがあり、直前降板している。今回、2人の「都響コンサートマスターが降りた」を聞いて、以前耳にした「大植英次はきちんと振れない」の方が正しかったように思える。きちんと振れる指揮者ならば、コンサートマスターが降りる、は(都響水準のオケでは)考えられないからである。

 「大統領」の掛け声が掛けられたと伝わって来る二期会「こうもり」。私高本が聴いた限りでは、シンフォニーホールでも、旧フェスティバルホールでも、他の関西のホールでも聞いたことが無い。「大植英次の追っかけ」の質がそこまで低いのであれば、高いカネ払って、時間掛けて聴きに行く価値は私高本には感じられない。できることならば「都響ファン」が繰り返し述べているように、都響にはもう客演しないでそっとしておいて欲しい、が会員の1人としての偽らざる気持ちである。



  1. 「練習を聴かない批評」は、演奏家の意図がどれだけつかめたか? に疑問が出る。


  2. 「練習だけ聴いた批評」は、実演とかけ離れることが多々ある(爆



 ちなみに、ブゾーニ と言うアホ作曲家兼ピアニストが書き残していることによると、「ドイツの批評はリハーサルだけ聴いて書くのが当たり前」だそうだった(爆

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-03-12 15:29:26
矢部さんはリハ全く出ずに体調不良でキャンセルした模様
そして少なくとも初日の公演は山本さんがコンマスだった
山本さんは降板したのかどうかは定かじゃない

7月の時は大植さんがリハ2時間で降板
急遽代役になった小泉さんがリハ2時間で公演にこぎつけた
ツイッターで矢部さんとトラの人が意味深な発言したが降板の理由は頚椎症

2ちゃんの書き込みを鵜呑みにしてブログを書くのは止めた方がいいよ
返信する
Unknown (Unknown)
2013-03-09 21:10:58
人のことをアホといってはいけません。
返信する

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