松尾史子代表=竹中史子プロデューサーの「目利きの鋭さ」が光り輝いた 東京オペラプロデュース「プロコフィエフ:修道院の結婚」
初日&2日目の両日公演を聴き終え、深く感動した。
壮大な構想の「修道院の結婚」を2日公演するに必要な「指揮者」「演出家」「ダブルキャスティング」「バレエ」「会場」などなどを全て把握し、「日本初演」で素晴らしい公演を2日連続で実現させた = 竹中史子プロデューサー!
だからである。「言うは易く行うは難し」。おそらく1998年2月「ワーグナー:恋はご法度」公演以来、全公演聴いている、と記憶しているが、これほど大規模なオペラは初めてだった、と感じる。
指揮者 = 飯坂純 & 演出家 = 八木清市 のコンビ
を竹中プロデューサーが決めたのは、シャブリエ「エトワール」公演の出来の良さだったのだろうか? それとも、メノッティ「ブリーカー街の聖女」公演稽古中だったのだろうか? 2回とも余りの素晴らしさに感動したので、大いに納得!!!
・・・で、問題大なのが「キャスティング」だ。主要な役が(最小に勘定しても)9つもある! マジかよ!! とCD聴いて思った。東京オペラプロデュースプログラムノート掲載順に記載する。
プロコフィエフ:「修道院の結婚」主要役一覧
メンドーザ(バス)
ドン・ジェローム(テノール)
ルイーザ(ソプラノ)
フェルディナンド(バリトン)
デュエンナ(メゾソプラノ)
アントニオ(テノール)
クララ(ソプラノ)
アウグスティン神父(バス)
マスク1/エルスタフ(テノール)
最終行の「2役」はゲルギエフ指揮CDでも行われているので「慣習通り」である。9×2 で18人。これが『日本人だけで』集められる「オペラ団」は、私高本は「東京オペラプロデュース」以外には一切考えられない > 新国立劇場も含めてで。
これが私高本の「猫頭」が原因と思う方には、今回の 東京オペラプロデュース「プロコフィエフ:修道院の結婚」公演に足を運んだ『新国立劇場主要関係者』が多いことをここに明記しておく。
最重要な人 = 新国立劇場オペラ部門芸術監督 = 尾高忠明
だと思う。楽日公演に2階1列最中央の目立つ位置に座っていたので、気付いた方も多いことだろう。ちなみに、新国立劇場「沈黙」公演はこの中劇場で行われるのだが、私高本の座席は「1階6列」である(爆
あぁ、「この響き」は聴けないのね > ベートーヴェン も悲しむと思うぞ(泣
上記9役のA&B両キャストが素晴らしかったことをここに記す。「ルイーザ役」は、大隅智佳子の圧倒的な歌唱を聴かせてもらったが、岩崎由美恵 も素晴らしかった。岩崎由美恵 の名演が無ければ、Bキャストは崩壊していたハズである。(大隅智佳子を聴いた後では)少し「細い」点があるが、「大隅智佳子が化け物級のソプラノ」なだけである。岩崎由美恵の名演にも感動した次第である。
声楽アンサンブルは、Bキャストの方が良かった
が実感。(書いて良いのかわからんが)楽日終演後に、指揮者 = 飯坂純 を「名演を聴かせて頂いた表敬訪問」した。(ん?、マズいことまた書いたか??)
練習日程の少なさ = 民間オペラ団体 の「実態」を聞いた。あぁ、昨日の批評は「キツ過ぎ」だったんだなぁ(藁
訂正とお詫び:昨日1/14に松尾史子東京オペラプロデュース代表から2011.11.24「オペラくご:ドン・ジョヴァンニ」ではPAは用いていない、との抗議の申入
がありました。ここに訂正記事を掲載するとともに謹んでお詫び申し上げます。 Piano Music Japan 高本秀行