Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

シューベルト連弾概論 3(No.2005)

2012-02-24 22:43:35 | 作曲家・シューベルト(1797-1828

中期前半のシューベルトは、なぜ連弾曲を作曲しなかったのか?


  中期前半 = 1819.11 - 1822.09 ミサ曲第5番変イ長調作曲期間&「オペラの時代」 D678 - D758 は、連弾曲が1曲も無いことは前述の通り。実は連弾曲だけでなく、「ソロピアノソナタ」も1曲も作曲していない。ピアノ曲はわずかに舞曲が1集だけ作曲されただけである。(6つのエコセーズD697。1820.05)
 実は器楽曲に対して信じられないほど興味が無かった時代であり、交響曲2曲(D708A,D729)と 弦楽四重奏曲1曲(D703)があることはあるのだが、全部未完成のまま放置された次第。
 では何を作曲していたのか? の疑問があるだろう。

怒涛の「オペラ時代」 = シューベルト中期前半



  1. ミサ曲第5番変イ長調D678 1819.11 -1822.09


  2. 「ラザロ」(宗教劇 or 復活祭カンタータ or 舞台上演用オラトリオ)D689 1820.02


  3. オペラ「魔法の竪琴」D644 1820.04 - 08


  4. オペラ「シャクンタラー」D701 1820.10 -


  5. オペラ「アルフォンソとエレストレッラ」D732 1821.09.20 -1822.02.22



 これだけオペラに集中作曲した時期はシューベルトはこの時だけである。原因ははっきりしており、

1820.06.14オペラ「双子の兄弟」D647初演 & 1820.08.19オペラ「魔法の竪琴」初演 で「オペラ作曲家に成れる夢」がかないそうだった!


からである。
コメント
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