Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

新国立劇場オペラ松村禎三作曲「沈黙」Bキャスト初日批評 中編(No.2008)

2012-02-28 21:36:50 | 批評
 私高本は

新国立劇場は「ナマ」は全く考慮しないオペラハウス(No.1988)


と言う記事を1月28日に掲載した。
 新国立劇場側はもちろん読んでいて、善後策を講じた。つまり

いかに「ナマに近い音響」で「沈黙」を上演するか!


である。6列から9列の座席全日売り払ってしまったし(爆

 「沈黙」は松村禎三唯一のオペラであり、猫頭私高本の記憶によれば「サントリー音楽財団」委嘱作品で、日生劇場にて世界初演。つまり、『お金を頂いた上に、上演にかかるあれやこれやの費用を一切支払わないで世界初演される! と言う好条件』であった。このような自体に遭遇すると、作曲家は大概「無闇に大編成」になるのが常。松村禎三だけでなく、ストラヴィンスキー も全く同じである。「火の鳥」から始まる「3大バレエ」は4管編成や5管編成の巨大編成だが、2管や3管の「フツーのオケ」で演奏できるように(「春の祭典」以外は)小編成に編曲もされて出版されたほどである。

 「沈黙」世界初演時の「ライブ録音」も発売されているが、日生劇場のピット(前3列の座席を外すだけ)で全楽器が入ったのかどうかは不明。弦楽器が14型だったのか? 6型だったのか? も不明。前回の 新国立劇場主催公演(大劇場公演)を聴く限り、適切な処理がされた伝統は無かったようである。

 ・・・で、安易にチケット購入者には何も告知せずに「マイク&スピーカ使用」と相成ったワケだ(爆


 座席のすぐ前がピットなので、覗き込んだ。(以下後編に書きます)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする