パンダ イン・マイ・ライフ

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音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

極上の孤独 2/2

2020-03-08 | book
下重暁子の「極上の孤独」の後半。

「孤独は山になく、街にある」。三木清の「人生論ノート」

確かに孤独を想像するのはつらい。しかし、そうと決まったら人間、腹が据わる。孤独の中にどっぷりとつかり、開き直る。なるようになれと思うことが、体人も心にも一番なのだ。
他人の意見は参考になるが、決めるのは自分。その時間を積み重ねることで、人は成長していく。
いつも他人と群れていると成長しない。表面上の付き合いのいい人間ができるだけだ。

素敵な人はたいていが一人。立川談志、小沢正一、永六輔。

混乱が収まり、澄んだ境地になれるトイレの効用。
仕事も運動もやりすぎはいけない。健康で運動をやりすぎる人ほど、短命。健康に自信がないと自分の声を常に聞いて予防し、無理をしない。

仕事をしていても一人の時間を大切にしよう。定年になったら即実行できる仕事と趣味を持ちたい。定年になってからが、本領発揮だ。誰かが縛ってくれるのではなく、誰にも縛られなくなってからこそが力の見せ所だ。定年後は勤めていたころの名刺や肩書は捨て去ろう。一人の男に戻る。これからが本当の人生だ。

子どもは守って育てる時期が過ぎたら離れていくのが当然。夫婦2人健在であっても一人のような暮らしをしよう。寝室を別々にする。連れ合いとはいえペースが違う。誰も来ない秘密の場所を持とう。

品性は孤独と関係がある。品とは内から光り輝くもの。自分を作るには孤独な時間を持ち、他人に煩わされない価値観を積み上げていこう。
孤独を知る人たち。イチロー、中田英寿、山口百恵、安室奈美恵、美空ひばり、そして孤独の達人、良寛。
来るものは拒まず、去るものは追わず
公益法人トップの6年間。
一生に一度の恋との訣別と仕事という希望することを貫く覚悟
いよいよ自分は一人だという感じる時。それは親の死後の孤独。母の死は81歳。今の著者の同じ年齢だという。
NHKの同期は男20人、女4人。すでに10人近くが亡くなった。その思いを生きている間、引き受けねばならない。
孤独を刺激する若い友人を持とう。年とった友人は遅かれ早かれいなくなる。

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