光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

8月3日に留になった土星。8月8日の様子、南の空に見えるてんびん座とさそり座など。

2015-08-09 13:47:36 | 星空・天体・宇宙
  風があるが、汗も出る。


  きのう、立秋だったが、いつもの感じで、サラサラとそれについて書いていた。このことだが、どうもよろしくない、

  これはいけない、また思った。訂正が必要である。国立天文台の、暦のページに記されているものだが。

  立秋は24節気の一つだが、定義があって、太陽の黄経が135度になるときである。で、大体でいうと、やっぱりだが

  夏至と秋分の真ん中辺りということになる。感覚的にはこうなるが、である。


  ところがと思う。地球の軌道は楕円で、これが無視できない場合が多い。惑星の軌道がどうなるか、ヨハネス・ケプラー

  は長年研究して、三つの法則を見つけた。一つは楕円になること。その焦点の一つに太陽がある。それから、

  面積速度一定の定理。もう一つ、惑星の公転周期の2乗は、楕円軌道の長半径の3乗に比例する、というもの。

  二つ目の、面積速度一定の法則は、単位時間に惑星が公転するときに、太陽と惑星が結ぶ直線が掃過する面積が

  一定になるというもので、めんどくさい言い方になるが、これは力学の最初に勉強することでもある。


  一般的に、この定理より、近日点での惑星の動きは早く、あるいは移動角が大きいといったほうがいいか、

  遠日点では、ゆっくりで、移動角は小さい。これは彗星の場合が顕著で、あのハレー彗星なども、太陽に近づいた

  ときは、速度を上げて、移動角も大きかったが、いまは遠く離れて、ゆったりと宇宙空間を漂っている。


  太陽の動きは地球の公転の反映でもあって、地球が楕円軌道を描いているかぎり、黄道を動いている太陽の動きの

  遅い早いは必ずある。だから、ここは正確に、太陽の黄経が135度であるときが、立秋であると書かないと

  いけなくなる。

  時間だと、正確ではないことになる。


  地球の軌道は、楕円で、でもそれほど離心率が大きくはないが、節気のずれとしては、日単位になる。

  この楕円の方向も変わるようで、言いかたを変えると、近日点の位置も変わる。一体1年のうちのいつ、地球が

  近日点にあるか、1月なのか、それとも7月なのか。季節によって変われば、やはり黄経135度という、角度で明記

  することで、曖昧性が除かれる。


  長くなった。それで、これも国立天文台の、星空情報の8月にあるが、土星が留になったのが8月3日。見かけの

  動きが止まって、これからは順行になるはずである。きのう、急速に天気が悪くなったが、いまの土星がどうか

  撮ってみた。


  比較のため、7月20日、これはすでに出ているが、この日の土星の位置も一緒に。8日のほうがさらにわずかに

  右に移動しているようで、でも比べているのは7月20日なので、おかしくはない。ほか、さそり座など。ただ

  本当に愕然とするほど、雲が急に出たので、きれいな画像はなかった。




  その一。7月20日の、土星。




  その二。8月8日の、土星。すでに南中過ぎていて、星々は地平に向かって沈んでいる感じで
  同じような構図はむつかしいが、恒星の位置で、土星の動きはわかる。

  7月20日より、わずかにまだ右に動いているように見える。




  その三。さそり座といて座と、それと土星と。雲が出たというのもあるが、低い位置の
  明るさがひどい。




  その四。アンタレスと土星。




  その五。これはさらに広角側で撮っているが、どうしようもない感じである。




  その六。これは「その二」の土星辺りの、もう少し広い範囲。同じファイル。




  その七。これも、その三を拡大したもの。像の荒れ方が目立つ。


  きのうは、午後8時くらいまでは雲がなかったが、気温も低く、その後急速に雲が大量に出た。

  かなり恨めしく思った天気である。



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