天気がよくなかったが、朝方はなぜか剱岳、立山あたりの稜線がはっきり見えて、ひとまず安心した。日が昇って来たのはそれからずいぶんと後である。
病院のまわりにも、結構イチョウの木があって、舗装された道に、枯葉が落ち始めている。女性の運転手さんは、タクシードライバになりたての方で、今年の雪の事を心配しておられた。また、乗せてもらうことがありますよ、といつもの言葉をいって、やけに暖かい、病院の中に入った。
時々、マスクをしている人がおられる。もうそうゆう季節になった。大きな病院だと、空間があって、移動は自由だ。時々、窓から外を見るが、もう山々は見えない。変わりばえのしないところだといつも思うが、なぜか、病気の案内のパンフレットの置き場の下に、”むしのかいかた”の本があった。正確なタイトルではない。ただ、ひらがなではある。思わずこの本を手に取る。幼児向けの本で、これがまた、素晴らしく、ほとんどの虫が網羅されている。さらに、飼い方、育て方も書かれている。蝶にトンボに、甲虫に、それこそ、なんでもござれである。こうゆう本こそ宝物だと思った。まわりに誰もいなければ、そっと持ち帰ったかも知れない。
本をそこに戻す。なぜ、こんな本がここにあるのか、わからない。発行年をみる。うろ覚えだが、1990年だったはず。580円か。テントウムシの幼虫の写真もあった。もしかしたら、同じようなものを見たような気もする。病院ゆきの最大の収穫であった。いずれ出会える時があるかも知れない。それから、また名前が呼ばれるまでじっと待つ。
朝方の、剱岳の様子。遠くて近い、反対かな。松の葉っぱが頂上に重なる。これくらいは、気が付くべきだった。
病院のまわりにも、結構イチョウの木があって、舗装された道に、枯葉が落ち始めている。女性の運転手さんは、タクシードライバになりたての方で、今年の雪の事を心配しておられた。また、乗せてもらうことがありますよ、といつもの言葉をいって、やけに暖かい、病院の中に入った。
時々、マスクをしている人がおられる。もうそうゆう季節になった。大きな病院だと、空間があって、移動は自由だ。時々、窓から外を見るが、もう山々は見えない。変わりばえのしないところだといつも思うが、なぜか、病気の案内のパンフレットの置き場の下に、”むしのかいかた”の本があった。正確なタイトルではない。ただ、ひらがなではある。思わずこの本を手に取る。幼児向けの本で、これがまた、素晴らしく、ほとんどの虫が網羅されている。さらに、飼い方、育て方も書かれている。蝶にトンボに、甲虫に、それこそ、なんでもござれである。こうゆう本こそ宝物だと思った。まわりに誰もいなければ、そっと持ち帰ったかも知れない。
本をそこに戻す。なぜ、こんな本がここにあるのか、わからない。発行年をみる。うろ覚えだが、1990年だったはず。580円か。テントウムシの幼虫の写真もあった。もしかしたら、同じようなものを見たような気もする。病院ゆきの最大の収穫であった。いずれ出会える時があるかも知れない。それから、また名前が呼ばれるまでじっと待つ。
朝方の、剱岳の様子。遠くて近い、反対かな。松の葉っぱが頂上に重なる。これくらいは、気が付くべきだった。