光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

むしのかいかたの本を病院で見る

2006-11-21 19:13:01 | 散策
  天気がよくなかったが、朝方はなぜか剱岳、立山あたりの稜線がはっきり見えて、ひとまず安心した。日が昇って来たのはそれからずいぶんと後である。
  病院のまわりにも、結構イチョウの木があって、舗装された道に、枯葉が落ち始めている。女性の運転手さんは、タクシードライバになりたての方で、今年の雪の事を心配しておられた。また、乗せてもらうことがありますよ、といつもの言葉をいって、やけに暖かい、病院の中に入った。
  時々、マスクをしている人がおられる。もうそうゆう季節になった。大きな病院だと、空間があって、移動は自由だ。時々、窓から外を見るが、もう山々は見えない。変わりばえのしないところだといつも思うが、なぜか、病気の案内のパンフレットの置き場の下に、”むしのかいかた”の本があった。正確なタイトルではない。ただ、ひらがなではある。思わずこの本を手に取る。幼児向けの本で、これがまた、素晴らしく、ほとんどの虫が網羅されている。さらに、飼い方、育て方も書かれている。蝶にトンボに、甲虫に、それこそ、なんでもござれである。こうゆう本こそ宝物だと思った。まわりに誰もいなければ、そっと持ち帰ったかも知れない。
  本をそこに戻す。なぜ、こんな本がここにあるのか、わからない。発行年をみる。うろ覚えだが、1990年だったはず。580円か。テントウムシの幼虫の写真もあった。もしかしたら、同じようなものを見たような気もする。病院ゆきの最大の収穫であった。いずれ出会える時があるかも知れない。それから、また名前が呼ばれるまでじっと待つ。

  朝方の、剱岳の様子。遠くて近い、反対かな。松の葉っぱが頂上に重なる。これくらいは、気が付くべきだった。


  

雪か氷か

2006-11-21 07:16:41 | 散策
  朝の天気、晴れ。多分、ネコの目天気、アー、またネコのせいにした。風は、弱く、雨も夜は止んでいた。室温14℃、今、山の端から、太陽が顔を出す。
  霙は、ミゾレ、難しい字やなー、は降った。それから、アラレ(霰)も。こんな字なのか。アラレは、ほんの2、3分ぱらぱら来ただけで、まー米粒くらいの大きさのものだ。これが、たとえば、飴玉、ビー球になると、怖い。ピンポン玉だと、考えるのはやめよう。
  それで、やがて、雪の季節になる。雨雲も、雪雲も変わらないようだが、雪雲のほうが、ちょっと黒いかもしれない。
  最初は、まず珍しくて、いよいよ来たかという気分だ。犬は庭を駆け回るというが、見たことはない。その代わり、小さな子供さんが、おばあさんとヨチヨチ歩いているのを見ることはできる。微笑ましい、光景である。大人も、長靴を出して、少し気合を入れる。雪を蹴飛ばしたりするが、空気のようなものだから、つるっと滑ったりする。
  その雪も、やがて、嘆きの対象に変わるが、若い学生さんは違う。特に女性は、秋と同じ格好をしている。雪が降ろうが、下が水浸しであろうが、カチカチに凍っていようが、ソックスと短靴と、それとマフラー、これはやけに長く、大きく、下までたれている、というスタイルで、雪のことなど、眼中にない。
  アラレや、ヒョウは、これは、氷だ。雪は、同じ水の固体であるが、なぜかふわふわしている。結晶だからである、など言っても、何のことだかわからない。
  しかし、なぜ、どうしたら、氷になり、また雪になるか、このあたりは、べつに科学の力を借りなくても、いろいろ議論できそうである。
  最初に考えたことと、ぜんぜん違う内容になった。