アカデミー賞10部門で候補になっただけで驚きなのに、結果 8冠、しかも主要部門ほとんど独り占め状態の感動映画?『スラムドッグ$ミリオネア』が昨日から日本公開、ということでさっそく。
クイズショー“クイズ$ミリオネア”に出演するシーンに、主人公ジャマールのスラム少年時代から現在までをからませていく展開は予告編から予想できる通り。
このスラム~放浪する少年時代の過酷さが際立っていて、強い印象を残すシーンが多い。
その中を、しぶとく力強く生き抜く姿は、どうしても盛り上る(映画の定番手法だね:写真)
またかよダニーボイル!と思えるシーンもあって苦笑。
一方で、それらのシーンを元にインドを馬鹿にしているとして、この映画が批判を浴びてもいる現状がある。
確かに、過去はもちろん現代社会でもインドの警察があんなに横暴なのだろうかとか、疑問符がつくシーンがけっこうある。
ただ、いまだにカースト制度が根強く残っているらしいインドなので、外部からはわかりにくい。
それがインドなのだ。
そして1500人もの農民が集団自殺(凶作のため)という未確認情報も飛び込んでくると、ますますわからなくなってくる。
正直この作品を絶賛する気にはなれない。
が、こうして映画を通していろいろな考えを巡らすことができるのもなかなかヨロシイこと。
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