タイトル、ウォールフラワーの意味は、原題から理解できる。
The Perks of Being a Wallflower、壁の花模様のように無意味に近い存在だった主人公(最近売れっ子、ローガン・ラーマン:写真中央)
そんな彼が、エマ扮する個性的な高校生(写真:左)のグループと付き合いが始まる事から、突然彼の平凡だった人生は色めき立つ。
そうしていかにも青春ものっぽい通過儀礼(たばこ、酒、恋愛 etc...)的展開に。
個性的なメンバーが織りなす物語は、その青春小説を書いたティーヴン・シュボースキー自身が脚本・監督を務めている。
よくも悪くも、彼自身が映画化したことによって、思い入れがたぷり込められた映像は密度がぎっしり。
前に当ブログでアップしているがこの映画、David Bowie の名曲 Heroes を、最高に「痺れる」使い方をしている。
(2013年4月9日:なぜ今、この「耳鳴り」(笑)のようなこの曲が、マイブーム化してるワケ)
あるシーンで、この曲がかかる。
どういうシーンかは観てのお楽しみだが、ここで強力に「映画」ならではの磁力を発している。
その後の彼らの将来を暗示するかのようなシーンに仕上がっているのだ!
もともとDavid Bowieと言えば、レオス・カラックス「汚れた血」でも異様にカッコ良かったが、この映画は双璧。
笑えるのは、主人公たちはこの曲 Heroes に痺れるのだが、誰の曲かは誰も全く意識していない(笑)
その場ではわからず、後々になってはじめて、他人から作曲者・曲名を知るのだ。
このシーンだけでも見る価値がある、というのは褒めているのだろうか? (のはず)