最新の映画「ナイン」を先行して観た。
というと、フェリーニの名作「8 1/2」→ミュージカル化「NINE」→その映画化「NINE」が現在公開中なので、そちらをイメージされるかもしれないが、それではない。
ティム・バートンが総指揮 している、「 9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~」の方。
余談だか、「NINE」の方はだいたい全く観る気がしない。
主人公グイドはマルチェロ・マストロヤンニ以外では、あの軽さと不安定さは出ないと思うし、ましてダニエル・デ・ルイスのような堅物では「論外」だと確信するからだ!
(「There Will Be Blood ゼア ウィル ビー ブラッド 」での彼は堅物という点で、いい味出してたけどね)
さて、ティム・バートンの「 9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~」はどんな話なのか。
彼がこの物語にハマったのは、2005年のこと。
なんと、アカデミー賞アニメーション短篇部門のノミニーだった11分の作品に惚れ込んで、長編化。
主人公は、アイデンティティもわからないまま、目覚めた小型の人形。
名前は背中についていて、タイトル名。
さて彼はどのように現実を知り、対処していくのか。。。。
全体のダークな感じが、とってもティム・バートン好みかな。
NYのMOMAで、ティム・バートン展をみた時(近々アップ予定)、真っ先に来館者全てが感じただろうこと。
それは、彼が「子供時代」から、一貫した感性の世界を生きてきたということ。
彼が書いていた絵は、どれもその昔から「ぞっと!」するような世界。。。。
先生からはキチガイ扱いされたのは間違いないだろう。。。
そんな彼の感性に合ったわけだから、この「 9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~」は全くもってダークな世紀末(笑)
声優陣がとっても豪華。
イライジャ・ウッド、ジェニファー・コネリー、ジョン・C・ライリー、クリストファー・プラマー、マーティン・ランドーetc....
公開は、来月の5月8日(土)。
当ブログでとしては、原作物が似合わないティムのいたずらにケバケバしそうな「アリス」に行くのであれば、こちらもお勧めいたしたい。
そうするとバランスが取れるかも?!
蛇足:「9」「NINE」だけでなく、「第9地区」も公開と、今年はやたら、9の年だねえ(笑)
“9”のタイトルの映画の年になりましたね。
それに関して、拙ブログでも別記事で書いております。
この世界観、造形、とても気に入りました。
DVD(BD)にはぜひ短編も収録してほしいものです。