当ブログはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の新年のニューイヤーコンサートを毎年楽しみにしている。
ウィーン・フィル ニュー・イヤー・コンサート 2023 コロナ禍の「空気をかえよう」を強く意識した「新曲」連発!、この 2023年 は「いよいよ、コロナ禍後がたくましく始まったぞ!」 のエール。
ウィーン・フィル ニュー・イヤー・コンサート 2022 ツィーラー Ziehrer ワルツ「夜遊び好き」Nachtschwärmer を 当ブログの今年2022年 N o. 1曲 として認定!(笑)
2021年 ウィーン・フィルハーモニー・ニューイヤー・コンサート ~ ふり返り ~
DVD:ウィーン・フィル 久々のモーツァルトネタ。 ニューイヤーコンサート2016内 「魔法のザルツブルク~オーストリアとともに200年」
最高のお年玉、ニューイヤー・コンサート2017 「お祭り男」グスターボ・ドゥダメル & ウィーン・フィル、が楽しみで仕方ない!
etc…
そんな当ブログだけに、この本は大変面白く読ませていただいた。
例えば、
・ウィーン・フィルは、経営母体を持たない、あくまでも「奏者」で構成される団体
・このため「ウィーン気質」が濃い(ウィーンは2年連続、世界一無愛想な街 笑)
・なぜNHKの生放送の第一部と第二部の間のわずかな時間でも演奏者の偉い人が出演してくれるのか、を理解。
・「黄金の間」の響きの美しさの秘密、そして密かに行われている「ある工夫」
(1度だけ、生で「黄金の間」のサウンドを体験したが、素晴らしい音だった…)
・ニューイヤーコンサートは実は同じ演目を ×3回演奏する。
①12月30日 マチネ
②12月31日 ジルベスターコンサート
③ 1月 1日 マチネ
これは初耳!
・ニューイヤーコンサートの当選確率は、数千分の1(汗)
・ニューイヤーコンサートの習わしは1838年頃から
・ウィーンウィルとシュトラウス楽団の関係は当時よくなかった。これは全くの予想外。
1871年に初めて、シュトラウス一族が登場
この時点でもまだウィーンウィルは関与せず、意外なきっかけでウィーンウィル登場(汗)
etc…
ここ数年のニューイヤーコンサートはパンデミックに痛め付けられてきた。
2021年 ムーティ 無観客
2022年 バレンボイム 観客はいるが、観客は全てマスク着用
2023年 フランツ・ウェルザー=メスト やっとほぼノーマル化
ウィーンウィルの努力はこのニューイヤーコンサートだけでなく、日本への真摯な姿勢が強く印象に残った。
各国の先人を切って「バブル方式」で慎重にも慎重を期し、まだ微妙な時期にも来日をかなえている。
関係者からは「東京オリンピック」の実施に向け大変な知見になったと絶賛されているそう!
結論:ウィーンウィルを支える「後ろ盾に頼らない独自のシステム」が、180年続くウィーン・フィルの「行動原理」を支え明確にする。