私にとって、「使える本」とは、
「ふむふむ、そうだよね」で終わってしまうのか、それとも、刺さるフレーズがあるのか。
「刺さるフレーズ」を例えば定義してみると、もわもわしている形のまだ形成されてない、「今、現在」をフレーズ化できたもの、となる。
しかもその「刺さる」数が多ければ多いほど良い。
正直、著者の前著「ロング・エンゲージメント」は前者だった。
が、この「つなげる広告」は後者にまで昇格!
けっこうな数があった。
それを以下メモ。
55p スーパーボールに共感広告を出稿したコカコーラ幹部のコメント
「最もシンプル、自然な方法で生活者と対話したいと考えた。生活者には普段どおりのことをしてもらえれば良い」
72p
「社会性を持った人々のハピネスはGDPでは表せない」
85p
外発的動機づけは、長期的には内発的動機づけにダメ-ジを与える
(そしてその事例:楽天レシピの失敗のケース)
99p
ソーシャルメディア時代のソーシャルメディアの人のマインドは大きく変化しつつあるように見えます。
しかし、実はそれは「人間の本来持っている社会性がより表面化しつつある」という言い方が正しいかもしれません。
139p
ソーシャルメディア時代では、リーダーが不在でも一般生活者のつながりによって情報は共有され行動するまでに至ります。
71p~72p
「環境の変化が人間のコミュニケーションのスタイルをここまで変える」
とにかく人間は環境の変化に合わせて、そのマインドやコミュニケーションスタイルを劇的に変えるという能力を持っています。
これは人間が本能としての社会的マインドを備えている証拠なのです。
これまでみてきたように、フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアは、人間を取り巻く情報環境に劇的に変化をもたらすコミュニケーションツールです。
その浸透によって、人間のマインドやコミュニケーションスタイルも社会性を帯びて変化するということなのです。
当ブログにとっての「刺さるフレーズ」だけでは、本質に辿り着けないかも?
このため、一読をお勧めしたい。
もしかしたら、今年のベストのひとつに選ぶかも? な1冊。
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