先月ハマってしまい、MoMAに通い詰めた企画。
最近 再評価され注目されている キャスティング・ディレクター Casting Directors にフォーカスしたもの。
今回のフォーカスは、
・Ellen Lewis
・Laura Rosenthal
彼女たちがキャスティングした作品群が毎日2本 ~ 3本(週末)かかり、通い詰めた。
で、なぜこの映画がトップバッターかというと…
今作ほど「キャスティングが冴えている」映画はそうお目にかかれない から!
(新スポーツリーグの創世記の奮闘を巧みに描きポイント高いのは当然として)
・ジーナ・デイヴィス = 当時「テルマ &. ルイーズ」出演で 絶頂期!
・トム・ハンクス = 当時「ビッグ」出演で 絶頂期!
は当然のこととしても、
・マドンナ = 当時、絶頂期!な人物の当たり役に
・ロージー・オドネル! = これが映画デビュー!
これは 凄い。
が、なぜ当ブログがこの映画を 冒頭 に持ってきたかというと、違う理由がある。
実は、この映画初見の際、エンドクレジットで大いに 唸った!
= 物語の「核」となる、主人公 と 妹
映画冒頭に登場する老齢の主人公は、ジーナ・デイヴィス の特殊メイクではなく 他人のキャスティング!
ラストに登場する老齢の主人公の妹は、ロリ・ペティ も特殊メイクではなく 他人のキャスティング!
物語の展開上、2人の再会は「超重要」なシーン(汗)
ここをウルトラC!的なキャスティングで切り抜けているのだ!
= 2人の ヤング女性 ⇄ 老齢のシニア の間に全く 違和感がゼロ
リマスターされていたこともあって、タイミングが合ったのでこの機会に ×2回鑑賞(笑)
で、この「キャスティングの妙」視点で見直してみると、演出面でも相当の工夫がされていた。
気づいたのは大きく3つ。
(1)主人公 ジーナ・デイヴィス とその妹 ロリ・ペティ の画面で発揮された?個性を老齢シニアの演技にガッツリと取り込む
(2)マドンナ、ロージー・オドネル、エレン・スー役 の老齢シニア役も同様にメインに立てる
(3)本来は老齢シーンでも目立って登場するはずの ベティ・スパゲティ役はあまり似ていなかったらしく目立たないポジションへ
Ellen Lewis が昨年亡くなった Amanda Mackey と共に、監督らとよくよく相談の上で練り上げただろうことが想像できた!
彼女たちは今作のキャスティングが評価され、賞を受賞しているそう。
素晴らしくね?