日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



久々の岩波ホール。
オリベイラの新作は見逃してしまったが、次の作品がパルムドールを獲得してから、丸2年待たされた今作ということで、さっそく駆け付けた。


ほぼ全編、この映画は原題通り「教室」という場でのみで展開する。
ところがこの教室、密室というにほど遠い「カオス」に溢れかえっている。
世界のあらゆる人種がぐちゃぐちゃに入り乱れ、正に「メルティング・ポッド」状態。
パリ20地区は、まさにそういう状況の地区らしいことがわかる。

肌の色、宗教、生活レベルがまちまちの人たち、しかもそれは子供たちなので、うるさいことこの上ない。
それぞれが「自分のことしか考えていない」に等しいから(単一民族の日本でさえ進行中の現象)
ちょっとした発言が口火となって、ほんの数秒で授業は大混乱に陥るはめになること多数。

こういう環境は、毎日が教師にとっては「闘い」
この教育現場がいかに大変かをこれでもかと見せつけられる羽目になる。

では重苦しくて耐えられないかというと.... 抵抗なくみれる。
というのは、子供たちが非常に自然で、演技だとは思えないような見事な演出だから。
それぞれの個性が際立っている。
そこにこの映画が評価される理由があるように思う。


最後にどうしても反応してしまう(笑)サッカーネタについて。
何かとは言わないが、他民族ならではのマニアックなサッカー談義が、中盤で展開する。
日本でこの話題は絶対でない(中継もないし)
フランスならでは、かな?

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