まだ書き足りないことがあったので、現場リポート(総論2)です。
前回では、アメリカならではというか、NYならではの「ボランティア精神」についてテーマとしていたが、気になっていたことがある。
当日事件後、現場を離れて(救出活動はほぼニュージャージ側で完結)もともと予定していたハンバーガー屋(Corner Bistro)にあった3つのテレビで知った情報のうち、
<引退した警察官もかけつけ、活躍するとともに彼らの行動を絶賛した
<名前は言えないが、911でなくなった兄弟をもったある人物も今日活躍した
<名前は言えないが、イラクに派遣されていた人物も今日活躍した
この911あるいはイラクで活躍した人物は誰だったのだろうか。
今回の「ハドソン川の奇跡」は、飛行機の機長サレンバーガー氏にヒーローの話が集中している。
が、明らかにそれだけではないことがこの写真だけでもわかる。
思い出してみるに、フェリーの船長のインタビューがかなり印象的だった。
(もちろん警察関係、港湾関係の船もがんばっていた)
生の現場写真をみていただくと、フェリーが3隻以上まわりを囲んでいることがわかる。
(写真をクリックすると大きくなります 他の写真は当日アップ分をどうぞ)
この理由は、インタビューで彼が語っていた。
「飛行機が落ちて、ただちに無線で周囲の仲間のフェリー船を呼んだ」
「日頃から異常事態に対する訓練をしていたので、直ちに対応できた」
お客商売のフェリーが即対応するには、確かに日頃からの準備なくしてはできないだろう。
このフェリーの対応は、以下の3つの理由で今回の奇跡を作り出すのに最大の貢献したと考える。
1.機上のヒトからもはっきり見える、他の船より巨大フェリー船は、機内の人たちに大きな安心感を与える。
2.そして通常の船と違い、元々クルマをのせる構造から、水面からの距離が近い。
フェリーの構造は急な事態があったとしても、普通の船と違い、その気になれば川からすぐに這い上がることができる。
3.そして事実を確認すると、最初に飛行機に到着したのはフェリーで、着いて直ちに多数の人数の乗客を収容。
続いて、仲間のフェリーも2隻め、3隻めが到着し、大多数を収容していた。
あとで知ったのだが、フェリーの船長はイラクで駆逐艦の管制を行っていたという。
そこで前述のコメントとつながる。
アメリカならではというか、NYならではの「ボランティア精神」をここにもその精神をみることができる。
取材をすれば、まだまだいい話が出てきそう!