〈 2. 親中派の議員の中国詣で 〉
古 森・・
・北京詣での常連議員は、圧倒的に橋本派が多いです。どういうわけか、農林族も多いですね。
・鈴木宗男氏が会長を務める、日中緑化議員連盟には、松岡勝利氏氏も顔を揃え橋本派のオンパレード、橋本派のプリンスと一時評された額賀福志郎議員も、頻繁に訪中しています。
・額賀氏は平成12年9月に訪中して、連日接待を受けて帰国した翌日、それまで先送りされていた新規ODAの172億円を、鈴木宗男議員と共に、熱心に押して決定させました。
・額賀氏の言動は、実に象徴的でした。豪華な接待を受け帰国した途端にODAの供与を強硬に主張したのですから。
・自民党だけではないのです。国会議員たちは、驚くべき人数と頻度で中国を訪れています。
・自民党では、野中広務氏が北京詣での筆頭でしょう。氏が幹事長当時の平成11年、江沢民主席と会談した内容を聞きましたが、なんでこんな卑屈な言葉を使うのかと、嫌悪感を覚えるくらいでした。
・江沢民閣下と故小渕首相が共に語り合われた、日中友好については、われわれは感動をもって聞きました。このことを子々孫々、語り伝えていきたいと思っております。
・江沢民閣下からトキ二羽を賜りましたが、その子供が生まれました。その子供の名前を付けるにあたり、閣下のご意見があれば賜りたいと思います。
・これが、与党幹事長の訪中団を代表する野中氏の言葉づかいです。卑屈、贖罪外交と思いましたね。
・橋本元首相が、中国人女性と非常に親密なつき合いをしていたことは、周知の事実です。
・中国とそんな特殊なつながりのある政治家が、日中関係にあれこれ論評することは、控えるべきでしよう。ところが自民党の最大派閥の領袖として、日中国交正常化30周年の、記念行事の推進役までしています。
・野田毅氏も、親中派というか、媚中派です。中国に媚びています。氏は、自分が主催する日中友好団体を持っています。
・幹事長の二階俊博氏も、政治家としての才能や人望は高いようですが、運輸大臣の時、職権をフルに活用して運輸業会、観光協会の人たちを、五千人も動員して中国を訪問させています。
・このような職権利用で、業界の代表を多数アメリカに連れて行ったら、朝日新聞あたりが、激しく非難するでしょうね。
・公明党の神崎武法、冬柴鉄三両氏も頻繁に訪中し中国の意向を伺っています。
・平成14年に首相の親書を持って訪中した神崎氏は、江沢民主席から、小泉首相の靖国参拝は許すことができないと言われて、公明党も反対していますなどと発言するにいたっては、利敵行為です。
・自軍の司令官を、後ろから鉄砲で撃ち怪我をさせるようなことを、連立与党の領袖が堂々と実行するとは、国際常識では考えられません。
・親中、媚中の政治家は、対中ODAも熱心に推進しています。日本企業が調達する部分も多いため、当然利権がからんできます。
・とくに額賀福志郎、鈴木宗男両氏が、一生懸命に推進した二つのプロジェクトは、日本企業が深く絡んでいます。
・北京の都市鉄道建設と、西安の空港ターミナル建設は、全体の50%が日本企業からの調達が条件となっています。
・両議員の名誉のために記すならば、このODAは、日本にとって有用だったのでしょう。
・彼らが日本企業と組んで、不正に動いたなどと示唆しているわけではありません。
田久保・・
・議員の媚中は野党にもあって、野党はもっとひどいのです。
・日中友好議員連盟は、与野党合わせて五百数十人いるでしょう。衆参両院の主要な部分が、メンバーになっている。( 国会議員の約70% )
・・・まだ途中ですが、このあたりで止めます。選挙期間中であることを思えば、野党の議員について述べないのは不公平だと自分でも思います。確かに野党はもっとひどいのです。
現在日中間で対立の因となっている問題は、すべて朝日新聞やNHKと共同歩調で、野党議員が大きくしたものばかりです。
正しい歴史認識、靖国参拝反対、憲法改正反対、軍国主義化反対など、反日野党が国内で騒いでいるのは、中国政府の意向通りでなのです。
まだ中国が意識していなかった時、「南京虐殺記念館」の建設を勧めたのが、当時の社会党書記長田辺氏でした。貧しかった中国が尻込みしていると、氏は建設資金を提供しまし、それが今では、日本軍の悪業を中国国民に宣伝する重要な施設となっています。
自民党の議員のように、個別プロジェクトで媚びるような小ささでなく、日本全体を貶めるため北京詣でをしていますから、比較にならない利敵行為です。それでも「ねこ庭」の記事は、自民党の不利になるブログだから、選挙妨害でないかと受け取る人がいるかもしれません。しかしよく読めば、この一連のブログは安倍政権への強力な支援です。
ここ数年連日のごとく日本を威嚇し、難癖をつけ、執拗に攻撃する中国ですが、野党はもちろん、自民党にもこれに与する議員がいて、総理に反対する者がこれほど多数いたという事実。これを知れば、どれほど過酷な戦いを党内外で総理がやっているのかが、一目瞭然です。
こうした事実を知れば、総理となって以来安倍氏が野党ばかりでなく、自民党の議員とも熾烈な戦いをしてきたと分かります。名前を挙げた自民党の議員は、もともと「獅子身中の虫」で、党内から「駆除すべき害虫」だと信じて疑いません。彼らが選挙で落選すれば、総理は返ってやりやすくなる気がします。
「憲法改正」「女系天皇反対」「経済の再生」は、安倍総理にしか期待できません。昭恵夫人という、情けないお荷物もありますが、そういう失点はあっても、安倍政権を応援するしかありません。
ということで、ここでブログのスペースが尽き、「ねこ庭」のエネルギーも尽きました。